このヘッドホンには前モデルがありHD650というロングセラー品になります。小さいころ(といっても、もう大人でしたが)ヘッドホンコーナーで聴いていて衝撃を受けた製品でリアリティーがあってギターもベースも本当に演奏しているようで細かい音までよく聞こえて、これが高級ヘッドホンなんだ!と思いました。

HD660S徹底レビューを記事にまとめました!⇒ https://audiocolumn.com/ua2/1688/

それから何かの機会があれば購入したいと考えていました。ちょうどオーディオも再開したことですし何かリファレンス的な機器をそろえようかと思っています。オーディオであちらが良いとかこちらが良いとか聴く場合ある程度再生能力の高い機器の方が音の感じが分かりやすいというのもありますね。

HD650とHD660Sとどちらも現在購入は出来る状態でどちらにするか迷ったのですがHD650の後継モデルという事で多分こちらの方が良いだろうというのとHD660Sの方は少し前に聴く機会があったのでHD650と比較できたわけではありませんがポテンシャルの高さを感じましたので購入に至りました。

届きました!HD660Sの商品ケース。思ったより大きいです。
外箱から内箱を取り出すとこうなります。外箱とほぼ同じ大きさなので大きいです。
私は箱の開梱が好きなのですが、皆さんは如何でしょうか。箱から商品を取り出すときってワクワクしますよね。見て思ったのはケーブルが長い!!(3M)バランスもアンバランスも両方のケーブルが付いているのでケーブルだらけに見えます。ケーブルが長いのはテレビとか離れてみながらオーディオや映画などを楽しんだりゲームをしたりすることを前提にしているからでしょうね。

一つ残念だったのはポーチのようなヘッドホンを入れる袋がなかったこと。別になくても良いですがソニーさんとかかっこいい袋に入っていると(SONYと書いてあるような)袋に入れてしまっておきたくなりますね。ヘッドホンの収納は別途考えることにしましょう。

さて、一応スペックを記載しておきますね。ゼンハイザーのヘッドホンといえば開放型ですが音が駄々洩れなのが気になる方もいるかもしれませんがその反面、効果としてのびやかで自然な鳴り方をします。振動板を遮るような遮蔽するものが無いので振動板が自然に動くというようなイメージです。簡単にわかる方法として両手でヘッドホンをふさいで見て下さい。少し曇った音になりますよね。ふさいだ手で音が反射したりして音場が狭くなったりしますよ。それから逆にメリットになるかもしれませんが周りの音もそれなりに聞こえやすいです。

●型式:ダイナミック・オープン型
●周波数特性:10~41,000Hz(-10dB)
●インピーダンス:150Ω
●感度:104dB(1KHZ/1Vrms)
●ケーブル長:3m(両だし)
●プラグ形状:6.3mmステレオプラグ、4.4mm Pentaconn(バランス)
●本体重量:260g(ケーブル除く)
●付属品:3.5mm変換アダプター
●保証期間:2年

それからHD650からHD660Sへの大きな変更点としてインピーダンスが300Ωから150Ωへと半分になったことです。ハイインピーダンスのヘッドホンはドライブがしにくいという欠点があり出力電圧がたかく出来るヘッドホンアンプが必要でした。その点、150Ωにインピーダンスが小さくなったことでヘッドホンアンプも選択肢が広がり例えば高出力のUSB DACでも対応が可能になってきます。

それでは早速ヘッドホンを装着して音出ししてみましょう。まず、装着して思うのはうわ、結構装着圧がある!という事でした。

ほかの手持ちのSENNHEISER HD555がありますので付け替えてみます。HD555は所有歴が長く何年も使用していますが装着感が良くて気に入っています。こちらの方がふわっとしていて装着圧があまり感じられません。長時間装着しても気にならないです。その代わり音漏れがパッドの隙間からあるようで低音も今一つ出ません。だから装着圧が小さいのは一長一短ですね。HD660Sはしっかり圧がかかる分、パッドからの音漏れもなく一つ一つの音が良く聞こえるし低音も出ると思います。

しかし、この開口部ですがほとんどパンチングメタルで100%近い開口率です。パンチングメタルの成型も良く見ると一律の加工ではなく凸になっている部分と凹になっている部分があり芸が細かいです。パンチングメタルに強度を持たせる為でしょうか。

音質の方ですがこれはHD555と比較してというインプレッションになります。音がワイドレンジで低い音から高い音までフラットに聞こえます。ボーカルも近くていいですね。しかも音の一つづつが明瞭できれいに聞こえます。聴いていて気持ちいいです。一方HD555はワイドレンジではないですが音に乗りの良さがあって楽しめる感じです。ゲームをやっているときは良くこのHD555でプレイしていました。

HD660Sの方はまだゲームは試していないですが色々な音源で聴いていきたいと思います。とりあえず今話題のアニメでも見てみようかという事で、SPY×FAMILY、ぼっち・ざ・ろっく、チェンソーマンという感じで聴いて見ました。いやーいいですね。最初はヘッドホンの音のチェックをしていたのですがアニメの良さに引き込まれて音質の確認があまりできませんでした。(苦笑)

HD660S徹底レビューを記事にまとめました!⇒ https://audiocolumn.com/ua2/1688/

一言づつ感想です!

SPY×FAMILY→フィオナさん推し!

ぼっち・ざ・ろっく!→きた~ん!

チェンソーマン→主人公切ない!

今日はここまでにします。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。