こんにちは、manotchです。真空管ヘッドホンアンプXduoo TA-66の音を聴いて見たんですがゆったりと柔らかい感じで小さくて細かい音も良く聴こえるんですね。音場も広い。このアンプ良く出来ていると思います。

音が聴き取りやすいという表現を私は使うんですがTA-66はそういうアンプだと思います。これはどういう理由なんでしょうね。後で分解してどの辺が効いているのか考察してみましょう。これは楽しみ!
■脱線。ガンゲイルオンライン2
で、いつものように脱線です。ガンゲイルオンライン2をTA-66使って6話ほど視聴したんですが、コレ面白いですね。ガンゲイルオンライン1は見たことあったのですが2は番外編っぽかったので見ていませんでした。
しかし、TA-66はゆったりとリラックスして聴ける感じのアンプなので見ている間は音がどうのこうのとか余り気になりませんでした。ヘッドホンをいくつか変えてみて視聴しましたがやっぱりファーストインプレッションで書いたとおりの音って感じ。レビューに使えない!(苦笑)

■ハムが出る
聴いている内にちょっと気になった点が出てきました。初段の真空管に手を近づけるとハムのようなブーンという音が出ます。ボリュームのつまみを回すときに手が近づくのですがその時に出るようです。手を離せば出なくなりますが、おおらかな気持ちで付き合っていく必要がありそうです。
フォロワーさんに教えて頂いたんですが、真空管にかぶせるシールドがあるそうです。
初段へシールドを付けると改善されそうですが、見た目が悪くなりそう。うーん、どうしよう。
しかし、とりあえず実験してみようという事で千石通商さんから購入することにしました。後で効果を確かめてみます。

キャップとハカマといった感じのシールドケースですね。下側2か所ネジ止めする穴があります。
■ガチの音質対策
分解写真スキーの皆さま、お待たせしました。真空管ヘッドホンアンプXduoo TA-66の分解写真になります。目につくのは空中配線ですが銅にメッキをしたようです。ガチで音質に振ったようですね。

ぐおおおー。凄い。これ見るだけでも買った価値があったわー。勉強になります。
配線にはいくつかの流派がありそうなのでこれがベストなのかは議論の余地がありそうです。
ポイント TO ポイント配線という事ですが見てみると電源のコンデンサから直接枝分かれして各ブロックに供給しているようです。グランド側も一点アースですね。音が明確になり綺麗に分離する効果があったと記憶しています。この辺、音が細やかで綺麗という効果が出ているかもしれませんね。欠点は配線のスペースを取る事でしょうか。

プリントパターンならやろうと思えば比較的簡単にできるのですが、手配線だと大変そうです。しかも全くメンテナンスができないじゃん!と突っ込みたいところですがガチでこだわっているようですのでそこは理解できます。そういうのは好きですね。量産機ではそうそうできないので。
それから下記の写真はボリューム周りなんですが抵抗体を使った普通のボリュームではなくアッテネーターのようなカチャカチャするステップ型のボリュームです。円筒型の巻き線タイプのような面実装抵抗がたくさん実装されていて回すと抵抗の分圧比が変わって音量が変わるという仕組みのようです。
これは興味あるなー。回すと重くて高級感があります。カタログによるとギャングエラー(小音時に左右の音量差が出る現象)対策という事ですが音質にも効くんじゃないでしょうか。たしかにギャングエラーを全く感じません。

昨今は半導体ICを使った電子式ボリュームが主流ですがこういった技術がゆくゆくロストテクノロジーとならないか、ちょっと気になる所です。
さて、TA-66の内部の動画もアップしておきます。造り手の思いが伝わる力作だと思います。好きな人が好きなように、好きに作ったらこうなったんでしょう。やるなXduoo。
■回路と音質の考察
うーん。真空管アンプの回路図をLTSPICEで書いて見ようと思ったら真空管のパーツが無かった(笑)
Xduoo TA-66の分解写真とカタログの内容から回路を推測してみます。真空管プリ+真空管バッファーの2段で容量結合出力だそうです。真空管の回路は良く分からないので適当です。こんな感じでしょうか。教えて詳しい人。
これは2段の増幅段に負帰還をかけたタイプ。勘ですが、コレじゃなさそうです。

初段のバイアス抵抗がなかった。(汗)

こちらは後段バッファーのタイプ。なんとなくこちらの方が近いような気がしますが良く分かりません。
性能のカタログ値は下記です。 参考になるかな。
OUTPUT POWER: 200MW (300Ω LOAD)
FREQUENCY RANGE: 10HZ~30KHZ (±1DB)
GAIN: +18DB THD+N: 0.08% (1KHZ@300Ω LOAD)
S/N: 107DB
SUITABLE EARPHONE IMPEDANCE: 60Ω~600Ω
安価で小型な真空管ヘッドホンアンプは初段が真空管で2段目は半導体オペアンプという構成が多いです。そのため真空管の良さとオペアンプの高特性の良いところどりなんですが、音質的には真空管アンプ風味の半導体オペアンプという感じなんですよね。何台か聴いて見ましたが、やっぱり後段のオペアンプの性格が結構出るようです。
音質に関しては2段とも真空管というところが大きそうに思いました。真空管アンプらしさが強くなっていると思います。価格は37,470円で購入しましたが、この内容でこの価格。はたして利益は出るんでしょうか?貴重な存在だと思います。
本日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。


ふるさと納税検討時期到来。肉、フルーツ、カニのどれか行きたいですね(涎)

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