こんにちは、manotchです。新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
目次
■LANケーブル送受信にエラーが出ているか?
NETGEAR社のLANスイッチですがアプリでエラーが確認できるようです。アプリをサイトからダウンロードし、インストールしてみます。その中の項目『ポート統計』にデータの送信受信バイト数とCRCエラーという項目がありました。
それによるとエラーは出ていないようでした。エラーが多いと音質が悪くなるんでしょうか。こういうツールと音質に相関があることが分かれば有用でしょうね。しかし、ケーブルを触ったりしてみましたが、エラーは出ませんでした。とりあえずココは問題なさそうです。よほど環境がひどいとエラーが出るんでしょうか。
■LANケーブルの波形をオシロで確認してみる
LANケーブルの途中にコネクタを挟みLANケーブルの波形をオシロで観測してみます。回線速度が低速なのでうちのオシロでも何か波形が見えるようです(汗)画面を最大化すると逆に見やすいかも。
周波数は30MHz程度、出力は2Vppくらいに見えます。ただ、コネクタの引き出しが適当なのでインピーダンスが合わず実際の波形とは異なるかもしれません。こういった信号を定量的に測定して音質との因果関係が分かると面白そうです。現行のオシロはハンディータイプで帯域は50MHzです。良いオシロ欲しいなぁ・・。
周波数が高いほど表皮効果が表れやすいので案外、線材による音の差が出やすいかもしれませんね。
■LANケーブルCat5とCat5eを分解してみる
冬休みなのでケーブルでも分解しようと思います。イエーイ(^^)/。うちにある歴代のLANケーブルも持ってきて並べてみました。外観はそんなに変わりませんね。
LANケーブルCat5というのがうちにあるケーブルで一番古そうです。音が良い特級呪物だったらどうしようか?と思いましたが余り良い感じではなかったので分解です。アレ?Cat8フラットケーブルで分解したときに有ったアルミホイルのようなシールドが無いですね。
Cat5のケーブルですが中身が結構スカスカなのでツイストペアの芯線がふらふら中で動くのがちょっとイマイチのように感じました。特性が変わりやすそうに思います。
Cat5eも同じように分解してみます。どうやらCat5と同じ構造ですね。
ここでフラットLANケーブルCat8と比較するため図にしてみました。
CAT5はツイストペアが4対が並行して配線されている構造です。それに対してCAT8はツイストペアどうしの干渉(クロストーク)を低減するためのアルミホイールがツイストペアに巻かれています。この辺は音質差に出てきそうに思います。
Cat5の音は音がボヤっとしていて音が前に出てくる感じが無いように思いました。Cat8のフラットケーブルは音場の広がりに引っ掛かりがあるような感じがしました。少し音の出方が抑制されるようなイメージがあります。一長一短かな。うーん、コレってなんなんでしょうね。因果関係が良く分からないので今のところ深堀はしないでおこうと思います。
■LANケーブルCat6Aを分解してみる
お次はLANケーブルCat6Aを分解です。音的には今の所、これが気に入ったのでリファレンスにするため何本か頼むことにしました。音的にはCat5、Cat5e、Cat6A、Cat8フラットケーブルの試した4種類の中では音場に広がりが感じられ一番自然に思いました。
中身を見て面白いと思ったのは中央に十字のセパレーターが入っていてツイストペア線どうしを分離していることです。エレコムのケーブルですが内部の線の位置をうまく保持できているように見えます。
分解してみるとこんな感じです。エレコムのLANケーブルは撚線が均一に巻けていますね。イイ感じです。十字のセパレーターがスポンジのようなプラスチックなのでうまく撚線を支えるようです。Cat6Aの中身を確認したときの様子を動画にしてみました。
屈曲しても位置関係が大きく変わらない感じです。余り位置関係が大きく変わるケーブルはどうかなと思います。局所的に特性インピーダンスが変わりそうなので。コレは良く出来ていると思いました。もっと良いLANケーブルはあるかもしれませんが、安価なのと構造的にも良さそうなのでお勧めできると思います。
Cat6Aの構造も図にしてみました。
Cat5とCat5eはCat6Aのような十字のセパレーターが無いのでツイストペアどおしがクロストークで干渉しやすく音質が悪くなる可能性がありそうです。そうなるとLANケーブルはある程度内径を大きくしてツイストペア同士の距離を確保した方が良いような気もしますね。とはいえ、十字のセパレーターくらいではクロストークは完全に無くならないように思います。周波数も30MHzくらいのようですし距離も短いので信号は飛ぶ(ある程度干渉する)と思います。
ツイストペアで100Ωになるなら別にツイストペアを4対で独立させケーブル間距離を離してもクロストークは減るので面白そうです。手間がかかりそうですが・・。もしくはCat8フラットケーブルのように撚線をアルミホイルシールドで囲んでクロストークを減らすとかです。
■LANケーブルCat7を分解してみる
お次はLANケーブルCat7です。こちらも同じくエレコム製のです。メーカーを統一することでなるべく構造の差分だけ分かればと思いました。袋に内部構造が書いてありますね。大体わかるのですが分解してみます。
断面はこんな感じでした。分かるかなぁ。配線はスカスカではなく、かといってギュウギュウでもない感じです。屈曲などの取りまわしを考えた設計なんでしょうね。
こちらも分解したところを動画にしてみました。中身の構造は動画にすると分かりやすいと思います。
Cat6Aに比べて大きく変わったのはクロストーク対策で入れたツイストペア線のアルミホイルのシールドとそれらを一つにして網状のシールド線で囲んでいる所でしょうか。アルミホイルのシールドですが以前分解したフラットCat8ケーブルに比べて撚線に密着した感じで丁寧に巻いてある感じです。エレコムさんのケーブルですが品質的に良く考えられているように思います。
さて、音はというとCat6AとCat7を比較するとCat6Aの方が好みでした。この辺は皆さん予想外かもしれませんが、シールドの有無なのか他の要因なのかは良く分かりませんでした。
経験則ですがシールドのようなグランド構造のあるものってグランドの取り方や機器とのつながり方で音が良くなったり、悪くなったりで検討が必要なことが多かったです。フォロワーさんのお話でもグランドの取り方に気を付けるような事をおっしゃっていたのでその辺かもしれません。LANケーブルの沼に入門したわけですがまだまだ先がありそうですね。
・・・アレ?冬休みがLANケーブルの分解で終わっちゃったよ!
今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。
■脱線。陸上自衛隊74式戦車プラモデル
【おまけ】戦車のプラモデルも久々に作ってみた!(途中)タミヤさん、素晴らしい・・。
ディテールが作りこまれていて、それでいて作りやすい。最高ー。
久々に作りましたがコレははまるぜ!
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