こんにちは、manotchです。7月に入ってネットワークオーディオのステップアップという事でWiiM UltraをMy New Gearしました。その時の顛末はこちら!

WiiM Ultraを分解して外部電源接続が可能になるよう改造する事で高音質化をはかることが出来ました。やっぱり電源は重要なんでしょうね。

WiiM Ultraの分解したメイン基板の写真

ネットワークオーディオの接続系も変わりました。はい、こちら!変更点はネットワークストリーマーがWiiM Ultraに変わった事、LANスイッチがNetGearからYamahaに変わった事などがあります。いずれもリニア電源もしくはバッテリー駆動できるよう改造しています。変態的構成という説もありますが、普段はリニア電源を接続し、じっくり音の差を比較したいときなどはバッテリー電源というように使い分けています。

WiiM Ultraの接続体系図のイラスト

■総括。上流電源やって分かった事

さて、これはたびたび遭遇したので気が付いたことなんですが、もしかして電源って『ノイズフィルターを入れてノイズ対策するより元々ノイズの小さい電源を採用し、ノイズ対策しない方がいいんじゃね?』です。まぁ、中々そううまくいかないんですが・・。

言われてみるとそんな気がしますね。バッテリー電源はその点、ノイズ対策する必要が減る分回路もシンプルになるので音の鮮度も高い感じがします。余りパーツをくっつけると良く分からなくなるのでしばらくバッテリーのみで何もつながず聴きました。

WiiM Ultra電源用バッテリーの写真

バッテリー電源に電圧を測る時だけ12Vのデジタル表示が出来るディスプレーを貼り付けました。そろそろ充電が必要かなー。というときにチェックします。結局、充電器をそばに置いていると邪魔なので全て外して必要な時だけ引っ張り出して充電しています(汗)

うまくノイズ対策すれば、効果もあるのですがそもそも音質を悪化させないようなノイズ対策自体が中々難しい。あちらは良くなるけど、こちらが悪化したりして一長一短になる事も。ネットワークオーディオって接続系が複雑なのでその時は良かったけど、後々考えるとそうでもなかったという事がありそうです。

LANケーブルでも変わってしまうし、音が変化するパラメーターが多いんですよね。時間がいくらあっても足りない!(苦笑)

オーディオラックなるものが無かったので分解・組み立てしたラックの写真

■予告。超低インピーダンス電源編

上流電源編も長くなったのでここで一旦クローズしたいと思います。ただ、残課題も残っています。

以前の記事でまとめた体系図がこちら!最近ではB.系統の超ローノイズ電源に取り組んだわけですが、これともう一つ双璧をなすのが超ローインピーダンス電源になると思います。体系図の分類で行くとA.電力供給能力アップの方ですね。

オーディオの電源強化の体系図

B.ノイズを減らす電源や対策を行ってきたわけですがA.も面白そうです。A.は結構物量作戦的な感じになるかもしれません。つまりお金がかかる!ヤバいヤバい。時間とお金があるときにチャレンジしたいと思います。(苦笑)

しかし、その前に買いたいものっていっぱいありますよね!アレとかコレとか(破産確定)

■スチロールコンデンサで遊ぶ

上流電源がどこまでの領域かなんとも言えないのですが、おまけでWiiM Ultraの電源に直でスチロールコンデンサをパラで付けて遊んでみました。内部電源に手を入れるメリットは何と言ってもメイン電源回路と距離が近いこと!インピーダンスを低くしようと思ったら距離が近いことが一つのポイントになります。外部電源は簡単に付けられていいんですが何分遠いので音質改善効果は落ちる方向のようです。

WiiM Ultraのリニア電源化の方法の写真

WiiM Ultraの底板を外したところに外部に電源が接続できるよう電源ケーブルを引き出してあります。逆接防止の面実装ダイオードがハンダ付けされています。その隣にメインの電源コンデンサがありますので直で足の所にスチロールコンデンサをパラになるようハンダ付けしてみます。

音質向上のためWiiM Ultraの電源にスチロールコンデンサを接続した写真

こんな感じ。最短経路で接続。

スチロールコンデンサは秋月電子で1個20円で購入しました。秋月電子のサイトに説明があります。

Faithful Link社のスチロールコンデンサ(ポリスチレンフィルム)。スチロールコンデンサは誘電正接(tanδ、タンデルタ)が良好でひずみも少ない為オーディオ回路に使用されています。

■主な仕様
・種別:スチロールコンデンサー
・シリーズ:PSR
・静電容量:0.01μF
・定格電圧:50V
・容量許容差+:10%
・容量許容差-:10%
・動作温度min.:-40℃
・動作温度max.:70℃
・電気的接続:ピン
・実装タイプ:スルーホール
・リード形状:ラジアル
・長さ:12mm
・径:10mm

容量は0.01uFですが大きさがφ10×L12mmの円筒形とサイズのわりに大きい印象です。スチロールコンデンサは聴いた記憶が無いのでイメージが湧きません。

スチロールコンデンサの写真

ファーストインプレッションですが、開放的な感じで中々良いです。もしかするとWiiM Ultraの裏ブタを開けたままコンデンサを接続したからかも。試しに裏ブタをはめると開放的な感じで無くなります。アレ、この点はこっちの影響の方が大きかったようです。

底板をはめてコンデンサの影響を確認してみます。ボーカルが出てくる感じです。そして音のノリが良くて生き生きした感じがあります。これはこれで良いんじゃないでしょうか。うーん、スチロールコンデンサの色付けなんでしょうか。硬質な感じがマイルドになり聴きやすいですが中高音から少しマスクされたような気もします。付けた効果はあると思いますが有り無しどちらが良いかは迷いますね。

しばらく付けたままで様子を見てみようと思います。

【おまけ】

バッテリーちゃんのラフスケッチ、take2です。バッテリーを過充電してあたふたしたのでイマジネーションが湧いて描いて見ました。しかし、使える板タブを持っていなかったのでクリスタで読み込んでそれ以上は描けませんでした。残念。板タブ買おうかなー。

バッテリー擬人化。バッテリーちゃんのラフスケッチ

■最後に

ところでWiiM Ultraのバッテリー駆動ですが、バッテリー破棄の方法を調べてみました。

バッテリーとfiio k9akmの並んだ写真

※バイク用の鉛バッテリー12V/9Ah~12Ah

・ネットの引き取り 郵送すれば無料
・ガソリンスタンド 大きさにかかわらず330円/個
・カインズ 無料だが新規購入が必要
・オートバックス 引き取り不可(車載のみ)

私は近くのガソリンスタンドで引き取って貰えることが分かりました。これで一安心。

皆さんもバッテリー電源にするときは、破棄の方法も調べてみて下さいね。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

以前記事にしたpart1~part9までの総括はこちらからご覧いただけます。

【後日談】その後、電源強化のお話再開。2週目part10~part18までになります。主にPCオーディオ電源強化編です。かなり突っ込んだ話になっていますがPCの電源強化もやりがいありますよー。

【後日談】その後の顛末として、電源強化3周目、超ローノイズ電源編を総集編として記事にしました。全部読み出来ます!

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。