こんにちは、manotchです。もはや恒例となったこのコーナー。オーディオ電源強化編です。

いよいよ3周目突入。今回のテーマは超ローノイズ電源(バッテリーもあるよ)です。

さて、1周目は電源強化(ACアダプター編)という事で一般的な傾向と対策から始まりました。興味のある方はこちらからご覧くださいね。アイテムを購入することで対策可能なものが多いので電源沼へのエントリーには最適。

2週目は電源強化(PCオーディオ編)という事で自作PCの電源強化に取り組むことに。ちょっとマニアックだったかなぁ。具体例を挙げながらやったので自作が出来る方なら参考になるかもしれません。PCオーディオは問題が多いです。

■3周目発端。LANハブ電源ローノイズ化で音が良くなる

先日、WiiM ProをMy New Gearしてサブスクを楽しんでいるという記事を書きましたが音質対策でLANハブの電源をリニア電源に交換したりして効果を確認していたわけですが、ついでにバッテリーはどうかなという事で聴いて見たところやっぱりこれが中々音が良かったです。

バッテリーをダイレクトにオーディオ電源に繋ぐというバッテリー直駆動ですが、オーディオ界隈ではチャレンジしている方も多いようです。何と言っても音が静寂で澄んだ感じ、細かい音も良く聴こえるようになり、音場も広々です。ハマる理由もわかるように思いますね。

図で言う所のLANハブの所のリニア電源に変えてバッテリーで動作させます。WiiM Proのバッテリー動作も試しましたがどちらも効果がありますね。

■電源強化方法は『電源供給能力アップ』と『ノイズ低減』

以前、オーディオの電源強化でまとめた図がこちら。一つはAの電力供給能力アップとBのノイズ低減があると思います。今回のテーマは超ローノイズ電源なのでBのノイズ低減になります。クリーン電源とかバッテリー沼とか言われるものですね。

バッテリーは良いんですが、電池が切れるのが欠点です。充電池もありますが充電が手間なんですよね。しかし、今回はネットワークオーディオLANハブでも効果があったのでどうしたら音が良くなるかチャレンジです。

■超ローノイズ電源 LT3045モジュール紹介

そこでMy New Gear. LT3045 超ローノイズレギュレーターモジュール×2 お迎えしました。 このモジュールはリナックスストロベリー社からリリースされている超ローノイズの電源モジュールです。機能としては定電圧回路なのですがリップルノイズ除去能力が極めて高いのが売りになっています。バッテリー直やこのモジュールを組み合わせることで音が良くなると良いですね。

面白いのは並列動作が可能なことで2パラにすると電流供給能力が2倍でノイズはさらに低減するという事です。4パラや10パラにしたモジュールもあるようです。しかし、中華製の売っている基板のパターンを見た感じ、うーんどうかなぁという感じでした。パラレル動作は回路が複雑になる分、パターンが難しそうです。

LT3045のモジュールはAmazonでも購入できますが、ストロベリーリナックス社のホームページを見たところ使い方が親切丁寧に書いてあったので今回はこちらから購入することにしました。写真は梱包の様子です。モジュール1個1400円程度と価格もリーズナブルです。一応並列動作や破損時のバックアップとして2個購入します。購入先は下記です。

ストロベリーリナックス LT3045モジュール

■LT3045モジュールを動作させるまで

他の方のブログも見てみたのですが、LT3045良いよーというブログはあるのですがどうやって動かしているかまで書いてあるところが見つからなかったので記事にしてみます。

これが完成状態です。一例として水素充電池やリポ電池7.2VからUSBなど用途に5.1Vに定電圧化する時の様子です。

LT3045モジュールには取説が付いていますのでそれを確認しながら動作させると確実です。

・51KΩの抵抗を付けていますが抵抗値÷10Kが電圧になります。51KΩ⇒5.1V、47KΩなら4.7Vですね。

・このモジュールは電圧をドロップさせるタイプなのでスイッチングノイズは出ないです。欲しい出力電圧+0.5V以上は必要なので+1V以上は入れます。ただし余り電圧差が大きいと損失が大きくなります。手で触ってぬくもりがある程度の発熱なら問題ないと思います。0.1A~0.2Aくらいなら大丈夫そうです。WiiMProは0.25Aくらい流れるので結構熱くなります。これくらいが限界でしょうか。

・出力に付けてある電解コンデンサは4.7uF以上入れます。ここは容量を変えたりメーカーを変えても面白いと思います。

LT3045モジュール、5Vで動作させましたが分からないこと多いです。

・どれくらいローノイズだったら良い?
・定電圧化って必要?
・元の電源の供給能力は関係ある?

それぞれ特性を測定しながら音を確認しつつ見ていきます。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。