こんにちは、manotchです。DT1990PROMKⅡでリケーブルした時の音の傾向もそれぞれ違いがあって面白いです。音色のチェックにも向いていますね。この辺もリファレンスにしようと思った理由です。

しかし、リケーブル用にケーブルを購入するにも結構なお値段です。1本4~5千円とかしますもんね。何本も買えないなー。

よし!これは自作してみるしかない!(苦笑)

DT1990PROMKⅡにつくケーブルの先端は3ピンでXLR端子というようです。AKGのヘッドホンでも使われているメジャーな接続方法のようですね。

■ヘッドホンケーブルを自作しよう

こういう時は専門サイトのやりかたを参考にしてみよう!という事で探したところオヤイデさんのサイトがありましたので紹介させて頂きます。

■自作は安価かも?

前々から興味があったのですが、ヘッドホンケーブルって自作すると市販より安くない?というのがありました。今回先に購入した市販のケーブルはBELDEN 88761なら4500円です。

これを切り売りのケーブルとXLRコネクターと3.5mmヘッドホンジャックを購入したと考えると・・・。

ケーブル(BELDEN 88761)1メートル 1,100円
XLRコネクタ 380円
3.5mmヘッドホンジャック 980円

合計2,460円

という事で何と半額近いです。音質はちょっと市販レベルに出来るか分かりませんが実益もあるし面白そう!(半田ごて等別途必要です)

しかし、何も分かりませんのでとりあえずamazonさんでパーツを揃えてみます。えっとXLRコネクタってこれだよなー。ぽちっ。

最初に届いたXLRコネクタです。アレ?全然大きさが違うんだけど。はまらんぞ(汗)

最初に買ったのが左のXLRコネクタ。DT1990PROMKⅡのコネクタ部には大きすぎてはまりませんでした。右側がミニXLRコネクタ。なんと、XLRコネクタって大きいのと小さいのとあるんですね。※どうやらミニキャノンとか言うようです。勉強になりました!

ミニXLRコネクタを挿入してみます。ちゃんと挿入出来ました。もうちょっと良く調べておけば良かった(苦笑)

大きいXLRコネクタはFiiO K9AKM DACアンプの方に取り付ける場所がありますので機会があったらそっちに使う事にしましょう。

■ケーブルを選定する

先に購入した市販のBELDEN88761ケーブルですが、とにかく硬い。どうしてなのか調べるため1Mほど購入して分解です。

赤い被覆を向いて見ます。被覆も結構硬いです。

フォロワーさんによると錫メッキ線だとか。錫が硬いのでしょうか。針金のようです。音はエネルギー感があっていいんですけどね。

でもこちらの線で自作するといっても既に市販のケーブルを購入してしまいましたので何か別のケーブルを使ってみようと思いました。という訳でネットでメジャーなケーブルを探しました。

CANARE/カナレ L-4E6S(黒)です。このケーブル、ど定番のようですね。日本のスタジオで使われているそうです。カラーバリエーションが豊富でなんと黒白赤青黄緑橙紫茶灰桃と11種類もあります。

ヘッドホンケーブルって何本買えばよいのでしょうか(笑)

結局、CANARE L-4E6Sですが黒と紫を2本購入。おやつは500円まで。リケーブル2本まで(一つのヘッドホンに付き)ですね。とXで呟いていて後で思ったのですが写真で既に3本になっているよ!(それから市販品2本買っているので全部で5本だよ!)

■ヘッドホンケーブル自作(3.5mmジャック)

さぁーヘッドホンケーブルの自作に初挑戦です。XLRコネクタ違いではまったのでまだ何かやらかすかも(汗)どうせ作成するなら紫のカラーで個性的にしてみようという事で紫をチョイス。

まず、ケーブルの被覆をむきます。オヤイデさんのサイトを参考に長さを決めます。むきかたは写真のように外周をまずくるっとカッターで切ってシールド直前まで切れ込みを入れます。その後、ケーブルの先端までケーブルの向きに沿って切れ込みを入れます。シールド線はカッターで傷をつけないように気を付けます。

こんな感じ。ここまで来たらニッパーなんかで引っ張りながらやると『つるっ』と被覆が取れます。

これでシールド線が露出しました。断面を見ると青と白のケーブルが2対づつありました。4芯構造のようです。白と白、青と青というようにつないで左チャンネル、右チャンネル、グランド(シールド線)というように3つの線にします。注意すべきは右と左があるので付ける端子を間違えないことです。今回は左を白い線、右を青い線にしました。

今回は音光堂さんの3.5mmミニジャックを購入しました。中身はこんな感じ。透明なチューブは配線後に被せるようです。そして先に金属の筒を通しておきましょう。これをやっておかないと後でしまったー!!となります。良くやりますが・・・。(苦笑)

ハンダ付けする前のようすです。しかし、ケーブルが太すぎて凄くやりにくいです。フォロワーさんによると2芯でもっと良さそうな線もありそうです。

後、青と白の線は2対にして接続しますが太すぎて端子の穴に入らないので写真のように出来るだけくっつけてハンダ付けすることにしました。ラジオペンチなどで出来るだけ接触するように銅線を整えます。

くっつけないと音的に余り良くないです。音がハンダっぽくなります。なまるというか鈍い感じ。半田は今回、普通の市販品を使いました。半田を変えると音が変わるようですね。面白そうなんですがこれは残課題です。

ハンダ付けは金属を熱して暖まったらハンダをシュワーっと液体を流し込むような感じで溶かして付けます。音光堂さんのジャックはハンダ濡れ性が良かったです。シールドの所はどうしようかと思ったんですが端子を曲げてシールド線に巻き付けるような感じでハンダ付けで固定することにしました。

半透明の保護チューブを被せるとこんな感じに。

音光堂さんのロゴが入ってますね。

3.5mmジャックの方はこんな感じで完成。ケーブルの太さもぴったりだし、こっちの見た目は中々カッコいいです。半田の濡れ性も良かったし、お勧めできると思います。

■ヘッドホンケーブル自作(ミニXLR)

さて、ここから後半戦。ミニXLR側の端子のハンダ付けです。パーツの構成はこんな感じ。フォロワーさんによるとITT製が良いとか。今回はローカルメーカーっぽい端子を使いました。うーん、良い端子じゃないと苦労するかも。

ここで重大問題に気が付きました。

金属の筒のケーブルを入れる穴が小さくてケーブル(紫)の被覆が入らない。(汗)どうしたもんか。

仕方ないので被覆を長く剥がして金属の筒を挿入しておきます。オヤイデさんのサイトによると先端の被覆を剥いた後は予備ハンダしておくと良いそうなのでしておきます。ミニXLRコネクターの端子はリードをひっかける穴も開いていないのでチョン付けしか出来ないです。ITT製なら出来るのかなぁ。

こんな感じ。4芯なので白と白、青と青というように撚ってハンダ付けします。

ハンダ付けの部分はケーブルが太いのでかなり難しかったです。4芯ケーブルはお勧めできないですね。最初にやるなら2芯をお勧めしておきます。

これが一応の完成形ですが・・・金属ケースの穴にケーブルを通すため被覆を長くむいてケーブルを挿入したのでシールド線が結構露出することに。これは見た目が宜しくない。(汗)仕方ないので余った被覆をはめることにしました。

こんな感じ。

ミニXLR端子の方も完成です。絶縁被膜を剥がした筒というとちょっとカッコ悪いのでこの部分は『ソルガニール』と呼ぶことにします。何ソレ?と思った方は検索してね!

完成!パチパチパチ。

遠目にみれば問題なし!世界に一本だけの自作ケーブルです。紫色ってちょっとカッコいい。音はというと何か良く聴く感じの音かな。良い所もあるけど悪い所も出るって感じです。良い所は楽器の質感が出るという所でしょうか。これはそれほど悪い意味ではなくモニター用途には合ってると思いました。安価で丈夫そうだし、スタジオでよく使われる理由もなんとなく納得できます。このケーブルは質感もいいですしお勧めできると思います。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。