レビュー総集編を公開しました!分解写真、イラストなど盛りだくさん。⇒こちら https://audiocolumn.com/fiio/1544/

先回のお話はFiiO K7 DESKTOP DACとイヤホンを組み合わせて音楽を楽しむ・・・についてレビューしました。今回は最終回でpart5『スピーカーと組み合わせて聴いて見よう』です。K7はデスクトップ用に開発された据え置き型のオーディオ機器なので楽しめる幅が広いですね。デスクトップにスピーカーを置ける方はぜひ検討して見て下さい。K7自体は小型で場所を取らないのでスピーカーもブックシェルフの小型なタイプと組み合わせればお手軽に良い音が楽しめると思います。

写真のスピーカーはKEFのIQ30です。正面から見た感じはそれなりに小型ですが奥行きがあるんですよね。なので、もう少し奥行きが無いと机においてもかさばらないんですけどね。同軸2WAYで音場は広くフルレンジのような鳴り方をします。

さて、K7ですが最初に言っておかないといけないのはフロントパネルにあるOUTPUTと書かれているトグルスイッチの使い方です。注意しなければならないのがPOのポジションがヘッドホン出力、PRE OUTと書かれているポジションが『ボリューム付きPRE OUT』への出力、LOと書かれているポジションが『ボリュームを経由しないLINE OUT』出力という事です。

私はてっきりLINE OUTの出力しかなくてボリュームを経由するのはヘッドホン出力だけなのかなぁと勝手に思い込んでいたのでスピーカーから音を出して音楽を楽しむ場合はLINE OUTのみと思っていました。

たまたま偶然、使っているのが今メインアンプのharman kardon CA215でカーオーディオ用アンプのためボリュームが無く、ボリュームのみの機能を持った機器が必要なのかなと勘違いしてしまいました。

その為、ボリュームBOXを自作しようという事になったのですが。これは後日談がありますので最後のおまけの所で成り行きをお話しさせて頂こうと思います。

フロントパネルの左側に書いてあるOUT PUTの所にトグルスイッチがあります。パワーアンプにつないでスピーカーを鳴らしたい場合はPRE OUTかLO(LINE OUTの略)側にスイッチを倒す必要があります。

パワーアンプにボリュームが付いていればLINE OUT経由でダイレクトに接続してパワーアンプ側のボリュームで音量を調整するのが音的にも良いと思います。どうしても何か経由するのは音的にもデメリットがあると思います。ただ、K7のボリュームで音量調整した方が便利という場合はK7のボリュームで良いでしょうけどK7のボリュームの気になる点は電子式のためか少し音量を上げたときの反応が遅い感じがあります。わざとディレイをかけているのだと思いますが私は良くやるボリュームの上げ下げで音の出方を見るというやり方がうまくできないので個人的には欠点です。

一方、この電子式の良いところはPRE OUTからLOに切り替えたときにいきなりボリューム経由が無くなるのでパワーアンプの最大出力で鳴ってしまう所ですが、急に大きな音量になるのではなく少しゆっくり大きくなるので気が付けばすぐに音量を下げることでびっくりするような音量で鳴ることを防げます。時々、わたしはこれをやらかしてびっくりしてしまいました。そのうち気を付けるようになりましたが・・・。

ボリュームが無いパワーアンプとの組み合わせでしたら、PRE OUT出力を使うのが良いと思います。LINE OUTから直接パワーアンプに接続し、スピーカーを接続すればシンプルかつコンパクトなシステムで鳴らせます。

KEF IQ30とK7、harman kardon CA215の組み合わせですが据え置き型の安定感がありしっかりした鳴り方をする良さとharman kardon CA215の音に立体感があり力強さのある感じが組み合わさっていいですね。宇多田ヒカルの『君に夢中』を聴いて見ます。ボーカルがぱっと前に出てきて存在感がありますね。

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ほかのメーカーを聞いたわけではないので何ともコメントできないのですが個人的に聞いた感じではFiiOのK7も音場の奥行きという点ではそれほどパーッと広がる感じを受けませんでした。これはCA215の方の問題かなぁ。ちょっと分からなかったです。

ただ、一つ一つの音はいいなとおもうんですけどね。明瞭さとSN感の良さが良い感じです。デスクトップオーディオは深夜になるとSN感が良くないとノイズっぽい所が気になるかもしれません。その点、K7は深夜でもノイズも聞こえませんし小音量でも音がぼやけるという感じもなくいいと思いました。

オーディオ機器で深夜になるとトランスやコイルがジーっとなってがっかりする機器もありますがK7は静かですね。その代わり静かなので電源を切り忘れることが多いです。(笑)

■おまけ(ボリュームBOX物語り)

FiiO K7でデスクトップオーディオしてみよう!という事でボリュームコントローラーを作成しようかと思いました。harman kardon CA215はボリュームも何もないのでK7でAmazon musicの排他モードにするといきなりフルパワーで鳴ってしまうので心臓い悪いです。

タカチ工業製の金属ケースにボリュームを配置してみます。これからボリュームの穴やRCA端子の穴をあけていきます。まずは部品を置いて見てデザインを考えます。
こちらは背面のRCA端子周りです。ケースにはフィルムが貼ってあるのでその上から鉛筆で線を引いてしまいます。後でフィルムをはがせば鉛筆の跡も残りません。

さて、このブログを書いている時のBGMは結束バンドです。曲は『カラカラ』。ぼっちちゃんが演奏しているのか分かりませんがノリがいいので筆が進みますね。ボリュームBOXは中の配置はこんな感じです。自作メインの趣味の方、突っ込みどころ満載だと思いますのでご指摘有ればツイッターまでお願いしますね。

フォローわーさんに教えていただいたモガミ3031です。これは細身ですが良いケーブルだと思います。芯線もシールドの網線も良い感じです。しっかり作っている感じがありますね。
イヤー久しぶりにDIYしてみましたが楽しぃーーー!!

デスクトップのメインアンプにボリュームが無いのでボリュームBOXを自作中ですがだんだん出来てきました!何だか色々ミスっていますがまぁそれも自作ならではの楽しさがありますね。

さて、メインアンプのボリュームBOXですが配線の方が出来たので鳴らそうと思います。

突っ込みどころ1・・・ボリュームの部の径が細くすぎてナットが見えている!(ちょっとカッコ悪い) 突っ込みどころ2・・・電源スイッチとして購入したトグルスイッチが中立タイプだった。

突っ込みどころ3・・・RCAケーブルが余分に無かったので鳴らせなかった!

最大の突っ込みどころ・・・あれ?K7ってLINE OUT以外にVRが中継されるPREモードというのがあるのか・・。えっ?つまりボリュームBOX要らない・・。

せっかくできたのになんてこった!シーン。

まぁ、LINE OUTからボリュームBOX通した方が音良いかもしれないし。何か別の用途も考えよう・・・(寝)

■ボリュームBOX物語り #オーディオ擬人化

これまでの経緯・・・FiiO K7のセレクターにPRE OUTがあることを発見。ボリュームBOXは必要が無かった!

『ボリュームBOX』皆聞いてくれ。このままでは使用されないぞ。考えるんだ!

『モガミ3031』私ならまだ4.5M残っているのでリカバリー可能よ。 『部品一同』沈黙・・・。

『トグルスイッチ』俺なんか間違えて買われちゃって中点があるON-OFF-ONのトグルスイッチだぜ。電源スイッチ無理じゃね?

『タカチケース』おいら穴が開いちゃったからなぁ。フィルムをはがされるまでが人生一番輝いていた。

『harman kardon CA215』でも私は嬉しいわ。使い勝手良くなるかしら。

『RCAケーブル』やあ!遅くなってごめん。あれ?どうしたんだい?皆、浮かない顔して。

『ボリュームBOX』僕たち使われないかもしれないんだ。

『RCAケーブル』なるほど、話は分かったけど一度LINEOUT経由で聴いて見ようよ。案外良い音かも。 『RCA端子』RCAケーブルは良いよな。つぶしが効くから。このまま使われなくなったら押入れ行きか・・。
『manotch』何だか騒がしいな。む?部品がしゃべっているのか?
『manotch』何だか騒がしかったけどまさか部品がしゃべるなんてTOY STORYじゃあるまいし。さてと、電源スイッチのケーブルを繋げて完成だ!ん?
『manotch』なんかノイズが乗ってくるなぁ。信号GNDシャーシに落としていないし。RCA端子付近で落とそうかな。後はVRもGNDに落とした方が良さそうだな。うん、意外といいな。アナログVRもダイレクトに音量が上がる感じが分かりやすいし。もう寝よっと。

『ボリュームBOX』皆聞いてくれ。僕たちは部品が集まって一つのチームなんだ。良い音出していこうぜ!

『モガミ3011』そうね。まだまだ私たち改善の余地がありそうです。

『RCAケーブル』トグルスイッチ君も特に突っ込み無かったな。

『トグルスイッチ』最低限の役目は果たせたかな。良かったっす!

『manotch』なんだよ、寝る前に覗いて見たらやっぱりあいつらしゃべってやがったよ。これだからオーディオは面白いね!

ボリュームBOX物語り(完)

今日はここまでにします。

最後までお読みいただきありがとうございました!

良い音出していこうぜ!

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。