レビュー総集編を公開しました!分解写真、イラストなど盛りだくさん。⇒こちら https://audiocolumn.com/fiio/1544/

前回はFiiO K7 DESKTOP DAC 詳細レビューpart1という事でノートPCとK7を接続して音質がどうなるか聴いて見ました。K7ですが据え置き型の良さである電源電圧が高く取れるメリットがあることから音に余裕が出てHD660Sのようなインピーダンスが150Ω位あるヘッドホンでも十分ドライブ出来そうだと分かりました。

結論から言うと32Ωくらいのイヤホンを聴いているのでしたらUSB DACのような携帯に直接差して音楽を聴くようなときはそれほど気にしなくてよいと思いますがヘッドホンのような少し鳴らしにくい機器の場合は据え置き型のパワーの取れるDACがおすすめだと思いました。

ただ、据え置きなので持ち運びできないですよね。この辺は使い分ける必要がありそうです。デスクトップPCをやりたいのであればK7のような小型でアンプもおごっているDACは良い選択肢になると思います。

左側がFiiO K7 Desk Top DAC、右側は関係ないのですがharman kardon CA215 カーオーディオアンプです。
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前回ですがノートPCとK7を接続して聴いて見て鳴り方も良くなったし満足だったのですがこうなると欲が出てきてもっと音をよくするにはどうしたら良いか?と考えたくなりますね。ノートPCで聴いているときに気になっていたのが高音がどうも少し耳触りが良くない感じがあるのが気になっていました。例えばリニアリティーは良いのですがどうも高音がきついという所まで行かないものの長時間聴いていると疲れるかもしれないという感じです。欲が出てきましたので原因は何か機器を変えてみようと思います。

iPhoneのlightning端子からK7のUSB-Bインプットにケーブルを接続して聴いて見ます。lightning端子からUSB-B接続するケーブルはK7に付属していませんので別途購入する必要があります。

携帯に接続して気が付いたのですがK7のボリュームのインジケーターが青色から黄色に変化しました。
K7のインジケーターの色はサンプリング周波数のようで24bit 96KHzの音源で携帯で接続するときは24bit 96KHzで再生されるようです。ノートPCの時はインジケーターが青色で同じ音源でも24bit 48KHz表示になります。これは仕様でしょうか。この辺は良く分かりませんでした。

サンプリング周波数が96KHzの方が高音の音質が良くなりそうな気がしますが、携帯で再生しているため携帯の音が良い方向に行っているかどうか分かりませんが、高音の気になる点が解消されました。携帯の再生の方が高音のきつさが無く感じが良くなり、長く聴いていても疲れなさそうです。今の所はこの鳴らし方がベストだと思いました。こちらの方が良い理由ははっきりしませんが引き続き調査してみたいと思います。

携帯の再生となると音源の上流の方の音質をよくするにはどうしたら良いか?という課題が見えてくるのですが今回はK7のレビューですのでK7中心にお話ししたいと思います。

FiiO K7のフロントパネルです。左がインプットの切り替えボタンでUSB⇒OPT⇒COAX⇒LINEと変わります。ここはプッシュ式ですがとなりのGAIN切り替えスイッチはトグル型でハイゲインが上側ローゲインが下側に押して切り替えます。全部タクトスイッチのような押しボタンじゃないのが面白いです。

それからハイローを切り替えるスイッチがありますがこれはヘッドホンなどの相性でノイズが気になる場合は切り替えて使用するようです。HD660Sで聴いたときはどちらのポジションでもノイズが気になるようなことはありませんでした。

ノイズは皆無という感じでSN感も良いです。最近のオーディオ機器はSNが非常に良くなっているので以前のようなサーというようなノイズが気になったりすることが無くなりました。ここは技術の大きな進歩を感じます。

右上のPOと書いてあるのが6.35mmシングルエンド 出力でその下側が4.4mmバランス出力になります。HD660Sをバランス接続で聴いて見ましたがシングルエンドでも聴いて見ることにします。K7のシングルエンドですがパワーは下がるのですがバランス接続のような音の分離の良さを感じます。出来のいいシングルアンプはバランス接続に引けを取らないかもしれないと思いました。

バランス接続はシングルの2回路でバランス用の反転アンプが追加になりますので出力は大きくなるのですが回路的には複雑になります。シンプルイズベストという場合もあるのでバランスアンプが必ずしも良いとは限らないと思います。

今回の試聴ですが宇多田ヒカルのBEST OF 宇多田ヒカルを聴いてレビューしています。宇多田ヒカルのボーカルはいいですねー。そっと語りかけるようなバラードとか美しいピアノソロとか音的にも聞かせどころが多いです。HD660Sですがその後、後継機のHD660S2が登場しましたので少し安くなるかなぁ。

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さて、大体の雰囲気がつかめてきましたので他のヘッドホンでも聞き比べしてみたいと思います。sennheiser のHD555で同じように聴いて見たいと思います。

左がsennheiser HD660S、右がHD555です。

HD555は660Sに比べてコスト的には低いのですが楽しめるという意味ではHD660S以上かなと思っています。全部が楽しめるという訳ではないのですが凄く良いところがあるんですよね。コストが安いからと言って音的にダメかというとそうではなくて一長一短がある所がオーディオの面白い所です。

HD555は古い機種で2004年頃の発売ですから18年も前のモデルになります。HD660Sはレンジがワイドで低い所から高い所までフラットに聞こえます。それと比較するとHD555はワイドレンジではないです。低音が出ないですね。これはハウジングの問題のようで完全に耳に密着しているわけではないので低音が漏れる様です。低音が漏れると低いところが出てこなくなるので仕様というか頭にフィットしていないのかなと思います。ここは難しいのですが余りにフィットさせるため側圧を強くすると低音は出るかもしれませんが付けごごちが窮屈になります。HD660Sは側圧が強めなのでHD555の方が長時間の試聴は楽ちんなんですよね。それから、高音も出ているのですが差しさわりが無い高音で耳触りの良いやさしい感じの音が出ます。

K7との組み合わせで聴いた感じはHD555でもこういう低音が出るんだなぁというところです。音も現代的に聞こえます。レンジが広がって鳴りっぷりも良くなった感じです。長時間聴けると思いますのでリラックスして適当にリスニングするのにはこちらが良いかなと思いました。

おまけ

FiiO K7を中心にデスクトップオーディオを組んでみようと思います。そうなるとオーディオラックでも自作してみようかと思いました。それで購入したのがこちら!集成材の棚板です。厚みが20mmくらいあるので釘で固定しても良いですしネジで固定して取り外せるようにしても良さそうです。

試しに棚板を一枚置いて様子を見ることにします。

棚板表面は軽く塗装がしてあるようです。ネットで購入したのですが中々の質感でよいです。これをどのようにしてオーディオラックにしようかなぁ。棚板一枚でとりあえず構想を練ってみましょう。

『この辺』に何かを置いて見たいですね。オーディオマニアっぽいやつがいいですね!残念ながらフィギュアは持っていません!

ホームセンターで売っている980円の台にK7を置いて見ました。上に持ち上げたのはK7の電源のインジケーターがノートPCで見えなくなっていたので電源をよく切り忘れたからです。ノートPCはスタンドに立てて使えば机の前にスペースが出来てイラストを描くスペースもできそうです。ノートPCの後ろはとっさの時に何かを隠せる秘密のスペースです。

さて、自作オーディオラックの完成はもう少し先になりますが、こうやってあーでもない、こーでもないと言って工夫しているときが一番楽しいですね。

それでは今日はここまでにしたいとおもいます。最後までお読みいただきありがとうございました。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。