こんにちは、manotchです。オーディオ関係のパーツとか買っていると時々意味不明なものまで買ってしまう訳ですが、最近買った訳の分からないもの大賞はコレ!

■オーディオグッツ大賞『純銅製たわしボール』

【目的】電池ボックスに使用(バネ部を想定)
【結果】全く使えなかった⇒たわしとして使用する

先回の記事で電池ボックスを作成したのですが単一電池を直列に並べてつなぐときに銅のバネのような材料でクッションにしたら安定するかと思って購入しました。が、逆にもにゃもにゃして使いずらい。あと、単三の電池ボックスの場合だと横の電池とショートしそうで怖い。

という訳でたわしとして使う事にしましたー。てへっ。

『ワイ』・・・という訳で台所で使って。
『嫁』これいくらしたの?
『ワイ』500円くらいかな。
『嫁』100均で売ってるわよ。
『ワイ』なぬ?!

【後日談】純銅たわしですが、Xで呟いていたら、フォロワーさんによるとハンダコテのクリーニングに使えるそうです。これは素晴らしい。1個取り返してきました。(苦笑)

■バッテリーに接続するリード線長さは?

さて、気を取り直してバッテリーに接続するリード線の長さについてもどれくらいまでがいいのか計算してみます。長いと電源の供給能力に影響が出そうです。ネットに公開されている計算ツールを使ってリード線のインダクタンスをグラフ化してみました。

横軸がリード線の長さ、縦軸はインダクタンス(コイルの抵抗成分)です。インダクタンスは0に近いほうがバッテリーの電流供給能力を損なわず電流供給できるので音的には良いと思います。せっかくバッテリーの抵抗が小さくてもリード線が長いと余り意味が無くなってきます。

グラフの結果を見るとリード線長は鉛バッテリーの場合で250~300mm以下くらいに出来れば影響が少なく良さそうに思います。 ※バッテリーのインダクタンスが0.8uHとしてリード線のインダクタンスをその半分の0.4uH以下に抑える場合。

それ以上の長さではインピーダンスを下げるためコンデンサバンクのような対策が必要そうです。

コンデンサバンクとは容量の大きい固体コンデンサなどを並列に接続し、インピーダンスを小さくできる回路です。こんな感じ。

長いケーブルの先に追加することで一旦ここで電気を貯め、オーディオ機器に電源を供給します。リード線が長くても電流供給能力があがるので効果があると思います。一例ですと上の写真のようなFX-AUDIOさんのPetit tank limitedのような製品です。低音が出てくるようになって瞬発力が上がるような感じです。反面、コンデンサのキャラクター寄りのサウンドになる感じです。Petit tank limitedなどは高音にメリハリがついてソリッド(硬い)な傾向がありますが、音変アイテムとして面白いと思います。コンデンサバンクは一度気に入ったものが作成出来たら公開してみたいですね。

まぁ、リード線は出来るだけ短いのに越したことはありません。

■コンデンサバンクの効果をグラフにする

バッテリー電源にコンデンサバンクを接続して効果を確認してみます。試しに鉛バッテリーに1000uFのコンデンサを3パラ接続するとインピーダンス0.1Ω以下の周波数範囲が1MHzまで拡大しそうです。少し特性があばれますがこの辺定数を調整してみると音的に変わるので面白いと思います。

単三のような小型のバッテリーはインダクタンスも小さいでしょうからリード線の長さはもっと短い方が良いと思います。ただ、外部電源なので余りリード線が短いと取りまわしがやりにくいので適当に調整する必要がありそうです。

■バッテリーアレコレと音質の傾向

バッテリーもアレコレ変えて音を聴いて見ましたが、なんとなく、外形が大型になるほど低音出るが高音出ないというような傾向がある気がしてきました。どうもインピーダンスの周波数特性と似てるんですね。大型の鉛バッテリーなんかはコンデンサバンクを追加して高域のインピーダンス上昇分を下げることが良さそうです。単三充電池などはインピーダンスが低いためか小型でも音の出方はいいんですよね。単三充電池のような小型のバッテリーを並列にするのが最も良いかもしれません。

補足ですが、これって以前試した電解コンデンサの実験の時と似たような感じです。10000uFとか大型の電解コンデンサって音良さそうじゃないですか。しかし予想に反して低音は出るけど高音がどうも伸びなかったです。当時は2000uFを3パラくらいが良かった記憶があります。

フォロワーさんによるとアンプ内蔵マイクの9V電池でもメーカーによって音が違うと言われますが実際そうでしたっておっしゃっていましたが、部品ならまだしもバッテリーともなると音との因果関係が良く分からない領域です。

電源の電解コンデンサなんかは固定方法で音が変わった記憶があります。これはメカニカルな理由なんでしょうけど。

上司などは部品を切断して中身を見ていましたが、何をみて確認していたか聞いておけばよかったです(汗)

音の違いに関係あるんでしょう。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。