ポタフェスで一番気になっていたベイヤーダイナミックさんのヘッドホンDT990PROをまとめて徹底レビューしました!イラスト、パッドの外し方、ヘッドホンアンプとの組み合わせなど盛りだくさん! 

■音のファーストインプレッションは?

このヘッドホンはボーカルの息継ぎとか良くわかりますね。女性ボーカルとか聴くと小さい息継ぎまで良く聴き取れます。そしてギターの歪感とかリアリティーがあり卓越した表現力があると思いました。こういう音を出したいんだ!という主張が感じられ購入意欲をそそるヘッドホンです。
ポタフェスとか結構騒がしいので音が聞き取りにくかったりするのですがそれでも一つづつの音が明瞭に特徴を出すので喧騒の中でも聴き取りやすい感じがしました。

■スタジオモニターというのはこういうヘッドホンを指すのか・・。

音場は定位感がよく、大体この辺・・・という感じではなく、ここでこの楽器が鳴っている!というような。スタジオモニターはそういうものか、うーんなるほど。と感心しました。何でもかんでも音場が広いわけではなく、スタジオが狭ければ音場も狭い、スタジオの大きさがこれくらい・・・というように表現されていると思いました。

低音は重量感がありますね。開放型と聞いていましたがそこまで音的にはそこまで開放的ではなくハウジングを若干包み込むように設計しているのが効いているかもしれません。腰があってしっかりした低音に思います。高音はシンバルとか少し刺さるときもありますね。ソースの音をそのまま音に表現していこうという方向性に思います。その為、ボーカルなどサシスセソが少し気になるときもありますがこの辺は息遣いなどの生々しさにもつながっているように思いました。この辺は後述したいと思いますがヘッドホンアンプの組み合わせによって気になる場合と気にならない場合があったのでヘッドホンばかりの問題ではないようです。ちゃんと再生機が対応できればその通りに音を出してくれそうです。

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■外観とデザイン

ヘッドホンは筐体が大きいし、外観がメーカーによって全然違うので面白いですね。

型番がDT990PROですが印刷ではなく立体的に加工されています。どうやっているんでしょう。面白いのは250Ωの記載があることです。後で知ったのですが80Ωのタイプもあるんですね。だから250Ωの表記があるんでしょうね。

コードがカールしています。カールしているのを購入するのは初めてですが伸び縮みするので全長がコンパクトになる特徴があると思います。これは業務用の特長なのかな。

イヤーパッドです。ふかふかです。この部分は良い生地が使われているようで装着感が良いです。

■購入に至った経緯

今年名古屋でポタフェスが開催されるという事で初参戦することにしました。地元なので割と近いです。前述しましたがそこでこのヘッドホンを知りました。メーカー名も初めて聞きました。(汗)オーディオの世界は広いですね。

上位モデルも聴いて見ましたが値段も張るのでぐっとこらえて今後の検討という事にしましょう。

実はついでに大須のe-イヤホンさんにもおじゃましてハイエンドDAPなど何モデルか聴いておりました。普段聞く機会が無いので・・・。いやー、ハイエンド機はいいですねー。USB DACに比べると衝撃的です。まずい、今、余り深入りするのはやめておこう・・・。今日はポタフェスの日だし。しかし、こういったポタフェスの時用に一台は持っておきたいなぁ。と、後で思ったのでした。

■開梱!

どんな箱が届くのかなー。おっ、ハウジングのアップですね。私もここのハウジング部のデザインが好きですね。

むっ?箱にSTUDIO LEGENDって書いてある。自分で書いてしまって良いんでしょうか。しかし、調べてみたら確かにロングセラー品でレジェンドヘッドホンのようです。業界を引っ張ってきた自信があるんでしょうね。うーん、これでは擬人化しようにも可愛い女の子は似合わなそうです。(汗)

開けるとこんな感じで質素な梱包です。

取説を読むと会社は1924年の設立で創業者のベイヤーさんは世界初のダイナミック型ヘッドホンを開発したと書いてありました。そうだったのか・・凄い歴史です。ヘッドホンの歴史は調べてみる必要があるかな・・。

ポーチが入っていました!ちゃんと会社のロゴ入りです。これはGWに持っていくしかない。

beyerdynamic DT990PROのイヤーパッドが取り外せるという事で取り外そうとしたのですが特殊ネジのようです。

『Mr.DT990PRO』うぉぉぉ、そんなことはどうでもいい、早く音を出してくれー!この世の音楽をもっと再生したいんだ!
『manotch』ロックな性格だな、こりゃ。

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DT990PROのイヤーパッドが取れないと言っていましたが、引っ張ったら普通に取れました。取説を見たらちゃんと取り方が書いてありました。

■イヤーパッドを外して見る

イヤーパッドを取ったところです。イヤーパッドをつけるには取り外したのと逆に外周にあるリング状の淵をハウジングに引っかけるようにしてぐるりと一周ハメる必要があります。交換用のパッドが売られていますが・・・しかし、結構高い!インクジェットプリンターのカートリッジのイメージです!今の所新品なので購入はまだしないでおきましょう。ただ、ブラックとか色違いのパッドが売っているので交換してデザインを変えて楽しむという手もありますね。

取説ですが英語ですが絵を見ればなんとなくわかると思います。

■DT990PRO擬人化!

beyerdynamic DT990PRO擬人化の件について。
『manotch』2案出てきた。
『Mr.DT990PRO』渋いおっさんと・・・なんだ?このお気楽なおっさんは!!〇-イヤホンさんのキャラクターのノリに近くないか??

DT990PRO擬人化 案1!伝説のロックバンドの髪型を参考にしてみた。

DT990PRO擬人化 案2! 方向性を間違えた伝説のロックバンドをイメージした。

『Mr.DT990PRO』擬人化なんだが、可愛い女の子じゃないんだな。
『manotch』そりゃそうでしょ。ロングセラーなんだし、渋いおっさん方面が良いかと。 『Mr.DT990PRO』おぉ、そうだな。じゃぁいつもの奴頼む!
『manotch』いつもの奴って?分からないんだけど。
『Mr.DT990PRO』アートペッパーミーツ・ザ・リズムセクション。ユード・ビー・ソーナイス・カム・トゥ・カム・トゥ。一日1時間は何か再生してくれよな!じゃないと調子が出ないんだ。
『manotch』はいはい、ちょっと待ってよ。
『Mr.DT990PRO』できればCDで真空管録音の奴がいいな。
『manotc』えっ、あれどこ行ったかなぁ。というよりCDプレイヤー今無いし!ロックな性格でジャズ好き? ・・・おっ?アートペッパー良いね!
『CA215さん』なんだかんだで意気投合したわね。

■ヘッドホンバンドを外して見る!

ヘッドホンバンドですがDT990PROはホックが何か所かあるのでそれを全て外せば上部のバンドが取れます。純正のヘッドホンバンドはどうやって購入するんでしょう。調査してみましたが分かりませんでした。サードパーティーなら見つかりましたが・・・。自分で革を買って巻いたらカッコ良さそう!

■USB DAC FiiO KA3と組み合わせて聴いて見る

比較的ローコストで手に入る良い音の環境という事でiPhone11proからUSB DAC FiiO KA3を経由してDT990PROに接続して聴いて見ることにしました。DT990PROはインピーダンスが250Ωという事でUSB DACの出力電圧ではちょっとドライブ力不足かもしれないと思っていました。KA3の実測結果では1.5Vppくらい出ていたと思いますがガンガンは鳴らないかな。・・・と思ったらアレっ?最大音量は確かにうるさいほどは出ないのですが結構鳴りっぷりがいいです。これはどういうことなんでしょう。

結束バンドの『星座になれたら』を聴いて見ます。フォロワーさんの話では独自のこのヘッドホンでしか聴けない音が出るということですが同感ですね。色々な曲を聴いていくと、あーこのヘッドホンはこういう鳴り方をするんだと音楽を再発見するようなイメージです。例えば星座になれたらの場合ではギターのフレーズの指使いとか今までは気にならなかったフレーズがこんな風に弾いていたんだ。というような発見があります。これは聴いていて楽しい。それからKA3のようなローパワーのUSB DACでもそれなりに鳴ってしまうのはレスポンスが良く反応速度が高いからではと思いました。


↓組み合わせて聴いたFiiO KA3です。

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■仕様を確認してみよう

■形式:オープン型
■周波数特性:5~35,000Hz
■感度:96dB
■インピーダンス:250Ω
■コード:カールケーブル、3m(引き伸ばし時)
■プラグ:3.5mm(ミニ)、6.3mm(標準)アダプター付属
■質量:250g(ケーブル、コネクターを含まず)
■付属:キャリングポーチ、6.3mmステレオ標準変換アダプター

インピーダンスが250Ωで高めのヘッドホンですのでどうかなと思っていましたがKA3のようなUSB DACで鳴るのが嬉しい誤算でした。これだとシンプルな組み合わせで行けますね。お勧めできます。それからDT990PROは高音がシャープなので組み合わせる機器によってはサ行が気になるかもしれませんがKA3のようなUSB DACではドライブ力がそこそこなので逆に適当にウェットになって聴きやすくなるようです。こういう組み合わせで音をコントロールする方法もあるんですね。これは参考になりました。

『Mr.DT990PRO』どんな機器と組み合わせても鳴らすのが使命だ。

『Mr.DT990PRO』そしてどんな音楽でも鳴らすのが私の本業。

『Mr.DT990PRO』・・・ちょっと待て!グラフィックがセリフとあっていないぞ!!

『manotch』間違えた。せっかく描いたのにもったいないなー。

■真空管ヘッドホンアンプKORG HA-Sを入れて聴いて見る

USB DACですともう少し音量を上げたいとか低音に力不足を感じるときがあるかもしれません。その時にはヘッドホンアンプを介してヘッドホンに繋いでみましょう。

HA-Sは単三電池×2本が電源の真空管ヘッドホンアンプです。初段の増幅が真空管で次段がオペアンプ駆動ですがオーディオ用に開発されたオペアンプのMUSEがおごられていて豪華な仕様です。静寂さが出て残響音やホールの広がりといった音場表現がいいですね。バッテリー駆動という事で電源のノイズが極小のせいか小さい音も聞き取れるのでSN感に優れています。

面白いのはHA-Sの真空管で普通はガラスの円筒型の真空管を思い浮かべると思いますがこれは平面型で薄く小型に出来るのが特徴のようです。蛍光表示管の技術を応用したとかで内部は青色に点灯します。これはカッコいいですね。HA-Sの欠点は電池駆動なので電源を切り忘れるとバッテリーが無くなることですね。これは何とかしたいですが今の所、何ともならないです。

DT990PROですが割とどんなアンプとの組み合わせでも自分の音でそれなりに鳴る個性を持っているように思いました。

USB DAC FiiO KA3と組み合わせて聴いて見たら想定以上に鳴りっぷりが良かったですがヘッドホンアンプを接続して出力を上げることで更にパワフルになることが分かりました。DT990PROはインピーダンスが250Ωなので出力をある程度入れたほうが鳴りは良さそうです。

■据え置き型DAC FiiO K7と組み合わせて聴いて見る

そこで次に据え置き型のDESK TOP DAC FiiO K7のヘッドホンアンプ出力に接続して聴いて見ます。K7のスペックを参考までに載せておきますね。K7はDACというよりDAC+ヘッドホンアンプといった構成でヘッドホンアンプもチップセットの能力が高くパワーも出ます。

≥2000mW (バランス, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)
≥1220mW (シングルエンド, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)

DT990PROは残念ながらケーブルがバランス接続に対応していませんのでK7のシングルエンド出力に接続して聴いて見ます。K7のシングルエンドはバランス接続に劣らず明瞭で画質の良い写真を見ているようなきめが細かくて情報量が多い音だと思います。DT990PROは切れが良くて音もしっかり出るヘッドホンだと思いますので相性は良いと思いました。K7は据え置き型でパワーもとれるしDT990PROも十分ドライブできる能力があると思います。シングルエンドでも1220mW at32Ωで、測定値も以前オシロで見た結果では確か7~8Vppは出ていた記憶があります。

先に聴いた結束バンドの『星座になれたら』を真空管ヘッドホンアンプKORG HA-SからK7のPO出力に変えて接続して聴いて見ます。こちらに変えると重低音からの厚みが増してボーカルから高音まで伸びやかですね。安定感があると思います。真空管ヘッドホンアンプのように音色の良さで聴かせるという感じより一つづつの音を明確に伝えようという感じです。それから据え置き型の良さはドライブ能力が高いのでしっかりとした音が出ることだと思います。この辺は好みだと思いますがそれぞれ良さがありますね。

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■装着感について

手持ちのsennheiser HD660Sと装着感を比べてみます。側圧は低く装着感はつけ心地が良いです。これは一長一短ですが側圧が強いと耳にピッタリハマって空気が抜ける隙間が小さくなるので低音が出る傾向になります。DT990PROは側圧がHD660Sよりは低いと思いますが丸くてふかふかのパッドがすっぽり耳を覆うので低音の量感を損なわない感じがします。チェック方法としては両側からヘッドホンのハウジングを耳をふさぐように抑えてみます。低音が出る様になれば空気が抜けるところがありパッドとの密着が出来ていないです。DT990PROはハウジングを抑えても余り低音の量感が変わらないので密着度は良さそうです。カールするコードは伸び縮みするのは良いですがカールの部分が何かに引っ掛かりやすいので好き嫌いが分かれそうです。外観のデザインは個人的にはカールの方がストレートよりカッコいいと思います。

ヘッドバンドの頭の部分ですがここは合皮っぽいですが質感は良く軽いです。良くできていると思いました。それからケーブルがバランス接続できないので片側取り出しですが両側から取り出すよりは頭を左右に振っても取り回しはしやすいと思います。

ハウジングを支えるフレームが肉厚の金属で強度がありしっかりしています。音的にも効果があると思います。

■Sennheiser HD660Sと音の比較をしてみる

sennheiserのヘッドホンスキーなのでHD555とHD660Sを所有していますが音的にはどうなんでしょう。比較して聴いて見ます。HD660Sは開放型のヘッドホンですがsennheiserの良いところはハウジングがパンチングメタルでほぼ音圧が全部抜けるので音がこもらず自然に広がる所です。音場が開放的なんですよね。ここが気に入っているところです。それに対してDT990PROは開放型なんですがsennheiser HD660Sのように全部抜ける設計ではなく適度に開放されている感じです。その為、音場は広がるのですが適度に広がるような感じです。そして定位感が良いです。ステージの反響音も良く拾うのでステージの広がり感が良く伝わります。それから適度な開放型のせいか密閉型ほどではないですが低音の圧がありますね。腰が入ってグイグイ来る感じがあります。これはたまらない。sennheiserの低音は圧はそれほどないですがベースやドラムといった中低音に分厚さがありますね。ここは好みが分かれるところだと思います。音の一つづつを的確にならすのがDT990PROで鳴っている感じや臨場感、雰囲気が良いのはHD660Sでしょうか。

ボーカルはどうでしょう。DT990PROはスピード感がありリアルですね。吐息や小さいブレスまで細やかに再現する感じです。一方、HD660SはDT990PROより穏やかで厚みがある感じです。色気やなまめかしさといった表現がうまいので聴いていてリスニング向けだなぁと思います。

『Mr.DT990PRO』擬人化でおちゃらけたキャラクターの方を間違えてUPするのは恥ずかしいからやめてくれないかな。

『ie200さん』えっ?そうなんですか?おちゃらけたキャラクターの方が面白くて好きなんですけど。

『CA215さん』私は渋いおっさんの方が好みよね。

『manotch』うーん、どっちがいいんだろ。


『Mr.DT990PRO』・・・渋いおっさんとおちゃらけたキャラクターどちらもUPしてくれ。

『manotch』・・・。

■総括

ポタフェスで出会ったbeyerdynamic DT990PROですが音にインパクトがありましたのでずっと気になっていました。調べてみるとロングセラーで有名なヘッドホンでした。これは良い買い物をしたなぁ。
まだまだ聴いていない曲がいっぱいあります。一通り聞いてHD660Sと比べたり鳴らし方を考えていきたいと思います。オーディオの楽しみがまた一つ増えました。据え置き型DACのFiiO K7と組み合わせて聴くと音の切れの良さが出るしドラムも力強く出ますね。 買って良かったと思います!

『Mr.DT990PRO』結束バンド良いね!鳴らしていて楽しいぞ。

『manotch』キャラ変した?

星座になれたら・・・を聴いて見ます。ギターもベースもノリノリで聴いていて楽しいです。ロックも合いますねー。最後まで聞き入ってしまった。
『Mr.DT990PRO』演奏しているメンバーの思いを伝えるのが私の使命だ。
『manotch』おちゃらけた方のキャラクター割と気に入ってない?

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました!

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AIを使ったイラストでDT990PROを擬人化してみました!

『MR.DT990PRO』また来てくれよ!相棒。

By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。