USB DAC FiiO KA3と組み合わせて聴いて見たら想定以上に鳴りっぷりが良かったですがヘッドホンアンプを接続して出力を上げることで更にパワフルになることが分かりました。DT990PROはインピーダンスが250Ωなので出力をある程度入れたほうが鳴りは良さそうです。

beyerdynamic DT990PRO 徹底レビューをまとめ記事にしました! イラストなど盛りだくさん!

⇒ https://audiocolumn.com/beyerdynamicdt550pro/2184/

■据え置き型DAC FiiO K7と組み合わせて聴いて見る

そこで次に据え置き型のDESK TOP DAC FiiO K7のヘッドホンアンプ出力に接続して聴いて見ます。K7のスペックを参考までに載せておきますね。K7はDACというよりDAC+ヘッドホンアンプといった構成でヘッドホンアンプもチップセットの能力が高くパワーも出ます。

≥2000mW (バランス, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)
≥1220mW (シングルエンド, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)

DT990PROは残念ながらケーブルがバランス接続に対応していませんのでK7のシングルエンド出力に接続して聴いて見ます。K7のシングルエンドはバランス接続に劣らず明瞭で画質の良い写真を見ているようなきめが細かくて情報量が多い音だと思います。DT990PROは切れが良くて音もしっかり出るヘッドホンだと思いますので相性は良いと思いました。K7は据え置き型でパワーもとれるしDT990PROも十分ドライブできる能力があると思います。シングルエンドでも1220mW at32Ωで、測定値も以前オシロで見た結果では確か7~8Vppは出ていた記憶があります。

先に聴いた結束バンドの『星座になれたら』を真空管ヘッドホンアンプKORG HA-SからK7のPO出力に変えて接続して聴いて見ます。こちらに変えると重低音からの厚みが増してボーカルから高音まで伸びやかですね。安定感があると思います。真空管ヘッドホンアンプのように音色の良さで聴かせるという感じより一つづつの音を明確に伝えようという感じです。それから据え置き型の良さはドライブ能力が高いのでしっかりとした音が出ることだと思います。この辺は好みだと思いますがそれぞれ良さがありますね。

■装着感について

手持ちのsennheiser HD660Sと装着感を比べてみます。側圧は低く装着感はつけ心地が良いです。これは一長一短ですが側圧が強いと耳にピッタリハマって空気が抜ける隙間が小さくなるので低音が出る傾向になります。DT990PROは側圧がHD660Sよりは低いと思いますが丸くてふかふかのパッドがすっぽり耳を覆うので低音の量感を損なわない感じがします。チェック方法としては両側からヘッドホンのハウジングを耳をふさぐように抑えてみます。低音が出る様になれば空気が抜けるところがありパッドとの密着が出来ていないです。DT990PROはハウジングを抑えても余り低音の量感が変わらないので密着度は良さそうです。カールするコードは伸び縮みするのは良いですがカールの部分が何かに引っ掛かりやすいので好き嫌いが分かれそうです。外観のデザインは個人的にはカールの方がストレートよりカッコいいと思います。

ヘッドバンドの頭の部分ですがここは合皮っぽいですが質感は良く軽いです。良くできていると思いました。それからケーブルがバランス接続できないので片側取り出しですが両側から取り出すよりは頭を左右に振っても取り回しはしやすいと思います。

ハウジングを支えるフレームが肉厚の金属で強度がありしっかりしています。音的にも効果があると思います。

■Sennheiser HD660Sと音の比較をしてみる

sennheiserのヘッドホンスキーなのでHD555とHD660Sを所有していますが音的にはどうなんでしょう。比較して聴いて見ます。HD660Sは開放型のヘッドホンですがsennheiserの良いところはハウジングがパンチングメタルでほぼ音圧が全部抜けるので音がこもらず自然に広がる所です。音場が開放的なんですよね。ここが気に入っているところです。それに対してDT990PROは開放型なんですがsennheiser HD660Sのように全部抜ける設計ではなく適度に開放されている感じです。その為、音場は広がるのですが適度に広がるような感じです。そして定位感が良いです。ステージの反響音も良く拾うのでステージの広がり感が良く伝わります。それから適度な開放型のせいか密閉型ほどではないですが低音の圧がありますね。腰が入ってグイグイ来る感じがあります。これはたまらない。sennheiserの低音は圧はそれほどないですがベースやドラムといった中低音に分厚さがありますね。ここは好みが分かれるところだと思います。音の一つづつを的確にならすのがDT990PROで鳴っている感じや臨場感、雰囲気が良いのはHD660Sでしょうか。

ボーカルはどうでしょう。DT990PROはスピード感がありリアルですね。吐息や小さいブレスまで細やかに再現する感じです。一方、HD660SはDT990PROより穏やかで厚みがある感じです。色気やなまめかしさといった表現がうまいので聴いていてリスニング向けだなぁと思います。

『Mr.DT990PRO』擬人化でおちゃらけたキャラクターの方を間違えてUPするのは恥ずかしいからやめてくれないかな。

『ie200さん』えっ?そうなんですか?おちゃらけたキャラクターの方が面白くて好きなんですけど。

『CA215さん』私は渋いおっさんの方が好みよね。

『manotch』うーん、どっちがいいんだろ。


『Mr.DT990PRO』・・・渋いおっさんとおちゃらけたキャラクターどちらもUPしてくれ。

『manotch』・・・。

■総括

ポタフェスで出会ったbeyerdynamic DT990PROですが音にインパクトがありましたのでずっと気になっていました。調べてみるとロングセラーで有名なヘッドホンでした。これは良い買い物をしたなぁ。
まだまだ聴いていない曲がいっぱいあります。一通り聞いてHD660Sと比べたり鳴らし方を考えていきたいと思います。オーディオの楽しみがまた一つ増えました。

買って良かったと思います。!

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました!

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。