こんにちは、manotchです。WiiM Ultraレビュー3回目、アプリのインストールと設定の所です。WiiM Proと同じ手順で音出しまで出来ました。詰まるところもなく素晴らしい。

■リモコンだけで操作できる!

WiiM Ultraの音出しまでですがWiiMアプリを携帯にインストールして指示通りに進めればOKです。ここはProと同じで簡単です。Proと違うのはリモコンが付属していてペアリングするところです。携帯でも操作できるのでリモコンって使うんでしょうか(汗)

ふーむ、携帯が無くてもリモコンだけで動作できれば結構いいかも。出来るのかな?

携帯アプリをオフにしてみます。携帯のWiFiをオフにすると出来ます。これで携帯からは操作できなくなりました。ここからリモコンで電源ボタンを押して・・・あっ!!プレイできますね。こういう使い方も出来るのか。もうちょっと宣伝しないと分からないんじゃないでしょうか。

携帯のようにアプリの画面から曲を選べるわけではないので進む、戻るといった操作になります。しかし、携帯を起動しなくても気軽に使えるメリットがありそうです。

■ビットパーフェクト

WiiMの売りであるビットパーフェクト再生ですが、コレのいい所はWiiM側のアプリで制御してくれるところでしょうか。Amazonのアプリだと24bit-192KHzとかビットレートと周波数は合わせてくれません。調べた限り、ビットレートと周波数が合っている方が信号処理が簡潔になるようです。※合っていないと信号処理する必要が出る。

Screenshot

それから0と1のデータ情報が欠落せず同じデータで再生されることもイイんでしょうね。この辺は検証が出来ていないので良く分かっていません。詳しいエンジニアに聞いて見たいところです。

■WiiM ProとWiiM Ultraの併用

WiiMアプリを起動するとWiiM ProとWiiM Ultraのデバイスが両方認識されアプリ上でも使えるようになります。写真はUltraで音楽を聴いているときの状態です。アプリからの操作方法はどちらも同じです。

別々の場所で鳴らすとか連携して使用できそうですが、同時に鳴らすのは出来ないんでしょうね。

ただ、Ultraにしかない機能が表示されるようになります。

例えば下記の写真はヘッドホンの出力レベルです。変更できます。最大2Vrmsですね。ん?最近のヘッドホンアンプにしては低いかな。

■内蔵ヘッドホンアンプについて

ヘッドホンアンプはTPA6120A2と仕様書にありますが出力は記載がないので測定してみます。アプリで最大で2Vrmsとありましたが計算では0.125W/32Ωとなり、近頃の据え置き機としては低い値です。ただ、DT990PRO 250Ωなどで鳴らしてみましたが音量不足という程ではなかったです。

オシロで確認すると2Vrmsまで出ていませんでした。入力レベルが-10dBの信号なのでクリップするところまでいかないんでしょうね。

面白いのはディスプレーのアナログメーターの読み取り値ですが音源レベル-10dBに対して大体-10dBくらいを表示していました。なんちゃってメーターではないようです。

肝心の音はというとローが出て解像度があるというファーストインプレッション(UltraをトランスポートにしてK9AKMのDACアンプ出力)と近しい音色はあるもののK9AKMと比べるとやや平凡な印象を受けました。透明感や音場の広がり、ドライブ能力といった点でK9AKMには一歩及ばずという感じです。まぁ、仕方ないかも。

しかしながら、この価格帯でヘッドホン出力があり一台で完結できるというのはコスパが高く良く頑張っているともいえそうです。次のステップとして外付けでヘッドホンアンプをつないだり、パワーアンプをつないでスピーカーシステムを組んだりとか発展していけそうですね。

■真空管ヘッドホンアンプで聴く

そこで、内蔵ヘッドホンアンプを使わずRCA出力にして手持ちの真空管ヘッドホンアンプ(XDUOO MT-602)に接続して聴いて見ます。低音の力強さと真空管アンプの適度なスパイスがマッチして生き生きとした表情を見せてくれます。これは中々お勧め。

仕様書を見てみるとDACのチップセットはESSのSABREフラッグシップDAC「ES9038Q2M」を使用しているという事でそれなりのパーツを投入しているようです。それでかな。

XDUOOのヘッドホンアンプのゲインは実測で16dBくらい、出力の振幅は20Vpp以上あったと記憶していますのでちょっとボリュームを上げただけで爆音になります。出力に余裕ありすぎです。そこで、WiiM Ultraの出力レベルを200mVrmsにして下げてやるとボリュームの位置もちょうどいい感じに鳴るようになりました。

真空管ヘッドホンアンプは何台か所有していますのでとっかえひっかえして鳴らしてみようかなぁ。以前、5台ほど実機レビューした記事がありますので興味があったら参考にしてみて下さいね。全部分解しています!ムフー。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

『エントリー編』ネットワークオーディオにチャレンジ開始。ハブやLANケーブルを新調したり。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。