自作PCでデスクトップオーディオを楽しもう!の続きでpart2です。グラフィックカードの次はマザーボードです。今時のチップセットについて調べるとCPUはINTELは12世代~13世代まで行っていてCPUソケットは LGA 1700とか。隔世の感がありますが以前のマザーボードはもう使えないでしょうからLGA1700で調べてみます。それで選んだのがこちら!

MSI マザーボード MAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4 ATX [Intel B760 チップセット搭載] MB5990

先々週購入した時は28,000円くらいでしたが、今見ると22,000円に値下がりしている!ちょっとショックです。(泣)まあ、パソコンパーツの常です。買いたいときに買うのが一番です!

MSIさんのマザーボードを購入するのは初めてかな。今まではASUSとかGIGABYTEとか購入したことがありましたが特にメーカーに拘りは無いんですよね。取説が親切ならOKですが・・・。後は見た目がカッコいいかとかですね。今回のマザーは全部黒で統一されています。何となくグラフィックカードも黒で統一されているのでカッコ重視で行きましょう。価格的にはマザーボードは2~3万くらい出せば良いのが買えるという感覚です。

■着色によってオーディオの音質は変わるのか?

ところで黒色に統一するということでカッコよさ重視にすると言いましたが、実は着色で音質が変わるという経験をしたことがあります。しかし、着色による音の差はまだまだ良く分かっていない領域です。着色するという事は何か色のついた添加物が入ったり、材料の元々の色を反映したりするということで音質と関係がありそうに思います。例えば黒だとカーボンが入っているのでは?という事です。ただ、その場合、カーボンがどういう影響を及ぼすかが良く分からないんですよね。物性を調べてみると材料によって発生する損失は周波数特性を持っていて、一般的に周波数が高いほど損失は大きくなりますが損失の程度も材料によって様々なんですよね。この辺が音質に関係していそうです。

基板の色を見てみると黒色ですがこれはレジストという一種の樹脂を薄く塗布しています。レジストの意味はパターンを保護したりチップを実装するところだけ開口してはんだ付けをするためのものですが色はまぁ何色でもいいわけです。ただし、メーカーによってはカッコよさ重視とかで黒色や赤色といったように使っていると思います。そもそもレジストの音質に与える影響がやったことがないのでわかないですが。一般的にはレジストは高周波の損失が大きいので余りよくないのではと推定しています。そのため色の差による音質は分からないですね。

更に良く分かっていないのはケーブルの色による音質の差です。プラスだと赤とかマイナスだと黒とか決まっているじゃないですか。アレを茶色や水色にしたらどうなるか?・・です。一度色々な色で聴いて見たのですが当時は音の差は良く分かりませんでした。評価方法に問題があったかもしれません。違いはあるのですが個人的には気にするほどでもないかなと思いました。

経験したのはヒートシンクの色ですね。ヒートシンクは放熱性の良さと価格からアルミが多く、色は元々シルバーです。しかし、高級感を出すために黒色のアルマイト処理を施す場合が多くあります。ヒートシンクをシルバーと黒と比べると明らかにシルバーの方が自然な音色だった記憶があります。黒は少し音がタイトで沈んだ感じに聴こえました。私はシルバーの方が好みだったです。シルバーの方がなぜよくなるかははっきりしませんでしたが、ヒートシンクを指ではじくと黒の方が音がコツコツと締まった音だったんですよね。シルバーの方が響きが綺麗だったです。その辺の違いかもしれません。しかし、実際のオーディオ機器は黒色塗装が多いですよね。その辺は考慮されているのでしょうか?詳しいエンジニアに聴いて見たいところです。

■マザーボードのパターンや回路はオーディオ的に配慮されているのか?

以前のマザーボードと今回のマザーボードの写真を見てみます。以前のが下記の写真です。みっちり部品が詰まっていますね。ほぼ表層は部品とパターンで埋め尽くされています。デジタル回路なので波形が綺麗にとおるかとか何層基板までに納めるかとかの方が重要そうです。オーディオ部の回路は・・・まぁ、後回しでしょうね。どの辺にあるのか存在自体、良く分かりません!殆どおまけの世界かもしれません。むぅ・・・オーディオを楽しめるか心配になってきた。(苦笑)

CPU周りのパターンはこんな感じです。それにしてもパターンの本数が多い。

CPU周りのパターンがくねくねしているのは信号の遅延に差が出ないように等配線長で書いているからですがこれはCADがAUTOでやってくれます。オーディオ的にはくねくねしたパターンはダメですね。目的が違うのでパターンの形状も変わるという事です。

さて、下記の写真は今回購入したマザーボードですが・・・大分パーツが少ない感じでシンプルに見えます。スロットの数も少ないですね。アレ?拡張性は大丈夫かな。

しかし、表層のパターンも随分本数が少なくなっているように見えます。チップセットが統合されてチップセット間のパターンが少なくなったのでしょうか。それとも基板の多層化が進んで内層にパターンが引き回されているのでしょうか。それにしても随分シンプルになったように見えます。

■CPUをマザーボードに取り付けよう

こちらはCPU周りですが電源のコンデンサとかインダクターは小型になっているようです。見た目がすっきりしていますね。これで性能は飛躍的に良くなっているのでしょうから随分進歩したなぁと感じます。

さあ、どんどん行きましょー。マザーボードにCPUを取り付けます。CPUは12世代と13世代と迷ったのですが価格で12世代を選びました。不満が出たらグレードアップを検討しましょう。CPUはグラフィックカードの性能と釣り合うくらいのイメージで選択しました。はい、こちら!

インテル INTEL CPU Core i5-12400 / 6/12 / 2.5GHz / 6xxChipset / BX8071512400です。Core i5でも型番が12600台だと40,000円を超えてきますので大幅に価格が上がります。12400でがまんがまん。

クロック周波数は以前と比べてそれほど変わっていないのですが、性能は良くなっているんでしょうね。この辺の仕組みは良く分かりません。

LG1700のCPU取り付けはどうなるのかと思ったら結構簡単でした。写真のピンを外して黒い蓋を取るとCPUの表面が現れます。シリコングリスを塗ってCPUファンを取り付けます。

CPUファンの取付は写真のようにファンの周りに4つの垂直に落ちるピンがあり、マザーボードの開いている4つの穴にそのまま上から差し込めば取り付けられます。注意するのはカチッと音が鳴ってドンツキまでピンを挿入することです。しかし、実際にはあっけないほど簡単にCPUファンの取付が出来ました。これでちゃんとファンのヒートシンクとCPUの表面が接触するんですね。以前、AMDのCPUの取付をしたときCPUの取付が良く分からなくて電源を入れてから一瞬で過熱してCPUを破損したことがありました。それ以来、AMDのCPUは使ったことがありません。(汗)当時に比べると簡単になったなーという感じです。

自作PCオーディオ編、まだまだ続きます!

■次回予告 部屋の模様替え⇒メモリ、SSD入れ替え編

液晶ディスプレーを手前に置くと今までのオーディオ機器が置けなくなるので、一旦きれいに片づけました。すっきり。模様替えは楽しいですねー。

今回はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

今回購入したビデオカードとマザーボードです。値下がりしている!

CPUはi5-12400系を選択しました。これで最新ゲームができる!AIも・・・。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。