フルレンジスピーカーのバッフル板の大きさによる音への影響を研究しましたが、並行して進めている自作スピーカーの修理の方もやってしまいましょう。どのように修理するか妄想した結果、まずはラッピング紙で覆ったらどうかと思いました。可愛い感じになるかも・・・。ダイソーさんでラッピング紙を購入して貼ってみました!が・・・。

■ラッピング紙でラッピングスピーカーにしてみる

うっ、ううーーん。何か野暮ったい感じに。これはダメですねー。
い、いいんです!恥ずかしくて公開できないスピーカー研究っていうタイトルなんですから!失敗もネタになる!!

『FE83NV2さん』ラッピング紙は可愛いんですけど、貼り方に問題がありそうですね。

『manotch』ラッピングの専門家じゃないし、この方面はやめよう。ラッピングは剥がしてこの黒いビニールのシートを剥がしてペイントしてみるか。以前、イギリスに出張したときにホテルの古いドアがペンキで補修されていたんだけど中々味があって良かったなぁ。あちらでは物を大事に修理して長持ちさせる文化があるようだ。よーし黒いビニールシートを剥がすぞー。

こんな感じで剥がします。フィルムメーカーは残念ながら忘れてしまったのですが非常に均一に粘着剤が付いていて長い年月が経っているにも関わらずきれいに剥がせました。粘着剤って経時変化でネタネタしたりして劣化するものもありますがこれはサラサラしているし良くできています。

■ペンキを塗って自作スピーカーを修理する!今日からDIYサイト。

ラワン合板は経時変化で黒ずんでしまったのでちょっとステインやニスのような透明な木目を楽しむ塗料は塗れそうもないですね。結構ボロボロです。後は不透明なペンキという手がありますね。ただし、ペンキは塗ったことないなー。

という訳でネットで探したペンキがこれです。ミルクペイントという著名らしいペンキです。なんでも牛乳の成分が入っているとか。安全に配慮されているようです。ミルクペイントと言っても白色だけではなく茶色や青色など各色あります。色は落ち着いた感じのものが多いですね。中にはくすんだような効果を出すペンキや経時変化でひび割れしてしまったような効果を出すペンキもあります。家具や椅子などDIYのペイントでよく使われているようです。これは面白そう。

こちらのサイト様でミルクペイントの紹介を見ました。興味のある方はご覧くださいね。

購入したのは、クリームバニラ(白)、トリトンブルー(青)、アンティークメディウム(茶)の3色です。

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スピーカーのねじのところはテープを貼ってペンキが付かないようにします。ねじ穴にペンキが入るとねじが入らなくなりそうです。

ぬりぬりぬりぬり・・・・。ぬりぬりぬり・・・。あーーやばい、これ結構楽しい!ペンキ塗るのって何かDIYしてるって気分になりますね。ペンキを塗ったことがなかったのでへたっぴですが、それはそれ。多少の問題があっても気にしない。ダマが出来ても味があるように見えます。(笑)

スピーカーの配線も済ませておきましょう。箱の配線は割と細いケーブルを使用していたのでちょっと今回のFE83NV2の端子には合いませんでした。結構端子穴が大きいので太い線で接続する前提のようです。

とりあえず、こんな感じになりました。サランネットは付けるかどうか迷ったのですが、センターキャップが凹んでしまう謎の現象があったのでつけることにしました。謎の現象と言っても恐らく掃除のときにぶつけてしまったとか理由があると思いますけどね。

サランネットですがFOSTEXさんの純正がありましたのでこれを付けてみることにしました。内容物はこんな感じです。FOSTEXさんらしく質実剛健な感じです。プラスチック製ですがしっかりねじ止めできました。

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■スピーカーのセッティングを変えると音がどう変わる?

スピーカーを取り付けて音出しするときに行いたいのが、スピーカーの置く高さ、スピーカー両サイドの間隔、スピーカーの方向です。そのほか、インシュレーターやスピーカースタンドに設置してみるといった調整がありますね。これらはスピーカーの音が大きく変わるので最初にやっておきたいところです。

低音を出したいなら、これ!サウンドバー方式ですね。机の上に置いてスピーカーのバッフル板がさらに延長されたようになるので低音の再生限界周波数が下がって低音が出るようになります。でもFE83NV2のスピーカーも横幅12センチあるのでちょっと液晶モニターの下に置くのは場所を取りすぎかな。置き方も難しそうです。

木の台に乗せて高さ方向を変えてみます。FE83NV2もそうですが多くのスピーカーは正面から30度くらいずれると高音の特性が落ちてきて周波数特性がフラットではなくなってきます。その為、高さを変えるとずいぶん周波数特性が変わります。高音を出したいなら目線とスピーカーを合わせるくらいの高さにするのがよさそうに思います。

結構良かったのがこれ。スピーカーの前だけ角材を置いて少し上向きにします。そうするとスピーカーが目線の方を向くので音も高域が伸びて良い感じです。

■スピーカーの台の木もペイントしてみる。ペンキ楽しいー。

スピーカーボックスのペンキ塗りがあまりにも楽しかったので台となる木もペンキを塗ることにしました。
ぬりぬりぬりぬりぬりぬり・・・。ぺたぺたぺた・・・。色はトリトンブルーです。渋い感じの青ですね。

ぬりぬりぬり。ペタペタペタ。

写真のような角材を4本塗ってみました。角材は桜材で木目がキレイだったのですがペンキでどうなるかな?

こんな感じになりました。ペンキは乾くと落ち着いた色調になります。白のスピーカーボックスに青色の台なんて配色がちょっと変わっているような気もしますが気にしない!ペンキは何か味があっていいですね。以前のフィルムを貼った理由はバッフルのくぎを隠すためだったのですが、逆にペンキだと釘が微妙に見えているのが味になっています。これは面白い効果です。

■修理した自作スピーカーであれこれ聴いてみる

FE83NV2ですがボーカルとかピアノとか中域にとても奇麗に生々しく鳴る領域を持っているなと思いました。小径のフルレンジの持つ強みでしょうか。軽い振動版から出てくるレスポンスの良い感じの音です。エージングが進んでくるとどうなるんでしょうね。楽しみです。最初に聞いた平面バッフルのような軽やかで開放的な音場は出なくなりましたがそれでも豊かな音場です。後は箱なりがちょっと気になりますが・・・。吸音材の調整とか必要かな。これは残課題ですね。

配線の方はFiiO K7 DACから直結で300B真空管パワーアンプを経由し出力してみました。harmankardon CA215のように立体感のある音場は出ないのですが穏やかな感じの音になります。自作スピーカーの修理もひと段落。BGMerさんのおひさまハミングをもう一度聴いてみます。低音もちょっと出るようになって随分バランスが良くなりました。こうやって音楽に聴き入るときが楽しいですね。古くなった自作のスピーカーがあってもし外観が古くなって修理してみようと思ったらペンキを塗ってみることをお勧めしたいと思います。

修理してよかったです!

【おまけ】

「大改造!!劇的ビフォーアフター」のBGMを必要に応じて脳内再生でお願いします。

古くなった自作スピーカー、センターキャップが凹んで見すぼらしい姿に。そこで古くて黒いフィルムを剥がし、ペンキをキレイに塗って再利用。スピーカーユニットは新たなモデルに交換しています。
もう古くなったし捨ててしまおうか・・・ 何度考えたことでしょう。でも、もうそんな思いをする必要はありません。これからも付き合っていけそうな相棒へと生まれ変わりました。学生の時に作ったスピーカー。これから何年、何十年も色々な音楽をきっと奏でていくことでしょう。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました!

『FE83NV2さん』エージングしたらまだまだ良くなりますよー。ぜひ聴いてみてください。
『manotch』OKOKー。ペンキも完全に乾いてくると音が締まって出方がかっちりする感じがするな。

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それではまた会いましょう!

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。