こんにちは、manotchです。上流電源編ですが先週に引き続きいつもより時間がかかっています。理由はこちら!『咲』(アニメの方)です。麻雀の能力バトル系な感じですが何でも原作の方が完結したという話が流れてきたのでどんな話だったかなぁーとアニメの方も観てみました。

・・・お、面白い。麻雀分かりませんけど(苦笑)キャラクターの立て方や生い立ち、エピソードも丁寧に書かれていて好感持てます。うー『ロン』、役満です!って言って見たいなー。カッコいい。しかし、そもそも役満がどれくらいの手かって分っていないんですよね(汗)

著作の小林立さんですが当時から可愛い女の子描くなーと思ってメールしたらなんと返事が返ってきたことがありました。その後、まさか麻雀マンガを描いていらっしゃるとは思いませんでした。原作も読んでみたいなー。

と、いつものように脱線したことろで本題です。

■バッテリー充電器2個で実働させる

オーディオ向けにバッテリー電源をやって見ようと思うと充電器をどうするかが課題になると思います。写真はLANスイッチをバッテリー駆動させたときの結線です。普段オーディオを聴かないときは充電して音楽を聴くときは写真のコネクターを外せばバッテリーのみの駆動に切り替わります。

音楽を聴くときもコネクターを外さずに聴ければ充電するたびにバッテリーを外して充電する手間が省けていいかなと思って考えた回路でしたが、やっぱり充電回路を接続すると音に違和感が出ます。ループ(電流の経路)が増えるからかなぁ。個人的な好みかもしれませんがこのループが多くて電流経路が複雑になる系の対策が私はあまり好きではありません。何かちょっとおかしな方向に行く感じがあるんですよね。

忘れて聴いているときもあるんですが、アレ?おかしいなぁという感じで接続を見ると繋がっている。(苦笑)

DC12V供給のところに挟んでいるノイズフィルターです。COSEL製ですね。DC用とAC用があるので注意。経験則ですがフィルター類を入れるとノイズ感が減るのですが、音の方はやや力感が減ってマイルドな感じになります。一長一短かな。ただ、この回路は外せばピュアなバッテリー電源になるのがメリットです。

回路的にはバッテリー充電器が一種のスイッチング電源なのでノイズフィルターを通してから電源供給するわけですがフィルターの減衰量が-20~30dB程度だったと記憶していますので減衰量が足りていないかもしれませんね。ノイズフィルター自体が一種のアイソレーター(回路と回路の干渉を減らす回路)として効くと思うのですがAC100V系からくるノイズを完全にカットできるわけではなさそうです。もっと減衰させた方がいいのかなぁ。

それからAC100Vとバッテリー充電器の間にもノイズフィルターを入れていますがこちらはバッテリー充電器のノイズをAC100V系に回さない意図で入れています。

面白いのはこの回路、バッテリーと充電器とで電源を供給しているせいかバッテリー電源の良さも出ている感じです。どうも上流電源にインピーダンスが低い電源をつなぐと低音が出てくるように思います。低音が出てくるという表現ですが低音の量が増えるというより低音がしっかり出て明瞭に聞き取れるという感じです。LANスイッチもデジタル回路だと思うんですがこの辺は良く分からない領域です。

それからコネクターを外してバッテリーのみの電源になるとバックに静寂さが出てきます。音の出方も自然で良いです。ぜひ聴いて見て欲しいですね。

さて、先ほどの充電器を2個にしてLANスイッチとルーターそれぞれに同じ2回路構成にして接続してみます。

音楽を聴くときはコネクターを抜くだけです。音はかなり良いですよ。しかし、机の上がごちゃごちゃしてきました。そろそろキレイにしたい(苦笑)

■急速充電は注意が必要

ところでさっきご紹介した充電器、最大で0.75Aと書いてあるんですよね。その為、インターネットしながら並行してLANスイッチの充電をしていると満充電まで結構時間がかかるようです。例えば0.75Aで充電してもLANスイッチが0.2Aくらい消費しているとすると差し引き0.55Aしか充電できないことになります。5Ahのバッテリーなら9.5時間くらいは充電がかかることになります。これは予想外。

時々、テスターで電圧を測っていると充電不足で11Vくらいに低下しているときがありました。車載用のバッテリーだと12V以上は欲しい所です。

そこで購入してみたのがこちら!先ほどの充電器メーカーの3Aバージョンです。

こちらは3Aまで充電できると謳っていますので充電が速そうだと思い購入してみました。

しかし、一点問題が発生したのです。

ん?なんかシュワシュワ音がするなぁ。とバッテリーに近づくと何か炭酸がはじけるような音がするのに気が付きました。なんだろコレ。ちょっと怖いかも。

うまく録音できていませんが8秒から10秒のあたりパシパシした音が聴こえるでしょうか。気が付いたときから時間がたっていますので充電は切っていますが充電中はもっとシュワシュワした感じの音でした。

どうやら過充電すると水素が発生して音が出る場合があるようです。とは言ってもこの車載バッテリー、密閉タイプで水素が出ても吸収されるようです。過充電しなければこういった音は出てこないようです。

充電器の取説を見ていて気が付いたんですが、充電の最大電流以外にも気を付ける点があってそれは充電に対応した電池の容量が何Ah~何Ahという制限がある事です。3Aタイプの充電器は21Ah~36Ahと書いてあったので大分オーバーしていました。その為、バッテリーの充電をする場合適応以外の充電器を使用するのはお勧めできないですね。

最初に購入した0.75Aタイプは2.3Ah~20Ahに対応しているようです。手持ちのバッテリーは5Ahと9Ahですのでどちらも大丈夫かな。その為、5Ahだとちょっと足りなくて9Ahくらいのバッテリーを寝る前に充電開始して次の日の聴く前までに満充電を目指すのが良さそうに思います。これくらいの容量があれば多少充電を忘れても良いですね。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

以前記事にしたpart1~part9までの総括はこちらからご覧いただけます。

【後日談】その後、電源強化のお話再開。2週目part10~part18までになります。主にPCオーディオ電源強化編です。かなり突っ込んだ話になっていますがPCの電源強化もやりがいありますよー。

【後日談】その後の顛末として、電源強化3周目、超ローノイズ電源編を総集編として記事にしました。全部読み出来ます!

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。