FX-AUDIO TUBE-02Jのお楽しみの続きでオペアンプの交換にチャレンジしたいと思います!TUBE-02Jですがオペアンプの交換ができる仕様になっていてオペアンプの違いによる音の違いを楽しむことが出来ます。オペアンプの交換はKOAG HA-Sの時にMUSE01に変更したりしています。MUSEの時は音場が広がって残響音も良く聴き取れるように変化しました。今回はどうなんでしょう。これは楽しみ!

下記レビュー総集編のリンク先です。まとめ読みできます。

オペアンプの役割は信号を十分に増幅することなんですが各メーカーによって音の違いが出るのは何ででしょうね。

上の写真の箇所にオペアンプと2か所書いてあるのがそれです。オペアンプはラジオペンチなどで挟んで抜き差ししてもできるのですがIC交換用の専用工具があるのでそれを買って交換した方が無難です。

公式によるとBurr-Brown社製 OPA627AUのオペアンプが紹介されていますが@2,980と結構お値段が張る(×2set必要)ので共立プロダクツから出ているMUSE8920Dを購入して見ることにしました。こちらは新日本無線製でオーディオ用に開発されたオペアンプのようです。

■お楽しみ!オペアンプを交換してみる

MUSE8920Dのスペックを見てみます。仕様で気になるのは入力の回路がFETになっていることです。普通、バイポーラトランジスタが使われています。FETはトランジスタでも真空管のように入力電流が殆ど流れないタイプです。真空管の出力にバッファーとして入っている回路構成のようですが入力電流がほとんどいらないので真空管にとってはドライブしやすいのではないかと思います。一般的なバイポーラトランジスタと違った音になると思います。

■主な仕様
・入力構造:FET
・特長:オーディオ用
・回路数:2回路
・電源:両電源
・動作電圧:±3.5~±16V
・出力方式:プッシュプル
・出力電流:100mA
・電圧利得:135.5dB
・スルーレート:25V/us
・利得帯域幅積(GB積):11MHz
・歪率(dB):-108dB
・歪率(%):0.0004%
・実装タイプ:スルーホール
・ピン数:8
・パッケージ:DIP8

写真のオペアンプと引き抜き工具を使用しました。MUSE8920Dは何とe-イヤホンさんの販売です。


星街すいせいさんのstellar stellarを聴いて見ます。組み合わせるヘッドホンはbeyerdynamic DT990PROです。そして球は6J1に換装しました。

音の方ですが、元々初期設定で付いているNE5532P Texas Instrumentsに比べて奇麗な音だなぁというのがファーストインプレッションです。音場は左右に広がる感じですが奥行きは浅くなった感じがしました。そしてあまり欠点の見当たらない音色です。優秀な感じですね。それから音離れが良いと言っていたところに関しては後退した感じで全体的にバランス良くまとまっている感じです。TUBE-02Jの最初に聴いたようなドライブ力のある感じやバンバン出る音離れの良さが魅力だと思いましたので今回は私としては最初からついているNE5532Pと6J1の組み合わせの方を推したいと思います。NE5532Pは100円程度のICのようですがこれは好みや相性といった所もあるので必ずしも値段が高いから全部いいと言えない所がオーディオの面白い所だと思います。

TUBE-02Jは真空管+オペアンプ+FETバッファーという構成のアンプのようですがオペアンプの性格は結構色濃く音の出方に効いてくるようです。オペアンプの影響は真空管より大きいかもしれません。これは勉強になりました。

公式の推奨する交換用のオペアンプはBurr-Brown社製 OPA627ですが何でも内部配線が太いようで音も太いとか。これはあり得ますね。聴いて見たいなぁ。配線が太いと音も太くなるのは経験則ですがある程度そういう傾向があります。音が太いというのは力強くて堂々としているとか、音が前に出てきてリアルなイメージです。音が太いのは回路的にもパターン的にも良い設計で大体は良い傾向だと考えています。こちらのオペアンプ交換は今後の楽しみに取っておきましょう。後、オペアンプの場合は互換性があるものを使用するようにしてください。ネットを見ると情報が出てくるので参考にするとよいと思います。

■ん?音がおかしくなった!

ここまで特に問題なく動作していたTUBE-02Jですが、ボリュームを絞っていても右からだけ音が出ることに気が付きました。そしてボリュームをマックスにすると左右から音が出るようになります。それから音量が全体的に小さくなりました。これはおかしいですね。どういう問題か見当がつきません。そこでFX-AUDIOさんに問い合わせたところ、良品と交換してもらえることになりました。初期不具合のようです。製品もすぐに発送して頂きました。対応が早くて好印象です。

不具合の合った製品は返品することにしました。しかし、不具合は気になりますね。

そして発送されてきた製品を聴いて見ると音は直りました。良かった良かった。改めて聴いて見ると最初に聴いた音離れの良さはTUBE-02Jの良さに思います。

DT990PROは250Ωとハイインピーダンスのヘッドホンですが良く鳴りますね。ボリュームを上げても余裕がある感じです。DT990PROの独特な迫力もいい感じに表現していると思います。

■イヤホンと組み合わせて聴いて見る

星街すいせいさんのstellar stellarの曲をイヤホンだとどんな音になるか聴いて見ることにします。最初に聴いて見たのはASHIDAVOX EA-HF1です。このイヤホンは低音出ますが圧というか独特の音圧を感じます。以前聴いた感じではドライブ力が高いヘッドホンアンプだと更に低音が出るという感じでした。

stellar stellarは音場に立体感があってきらきらのシンセがシャワーのように流れる曲なんですが。はたして冒頭から重低音が沈み込む感じで押してきますね。思った通り、いいですねー。

バックグランドには厚みのあるシンセが鳴るのですが嫌味が無くて聴き疲れしない感じです。続けて『自分勝手DAZILLING』も聴いて見ます。ムフフ、低音が凄い。これは聴いてほしいですね。TUBE-02Jの音離れが良いのと星街すいせいさんの曲はこのASHIDAVOX EA-HF1と合うと思います。2曲続けて聴くと曲の熱気があるのでテンション上がりますね。
この組み合わせはアニソン、特にノリのいいポップス好きには相当お勧めできると思いました。

次にsennheiser ie300に交換して聴いて見ます。sennheiserスキーなのでie300は良く聞くイヤホンですが最初に聴いた星街すいせいさんのstellar stellarはどう音が変わるかですがie300はまず遮音性が高いので聴いていると没入感がありますね。静けさがあるので一つづつの音が良く聴こえます。ie300はボーカルが艶やかなので星街すいせいさんの声質の良さが引き立つ感じです。シンセはきれいに鳴りますね。聴いていて気持ちいいです。低音は出るモデルですがASHIDAVOXのような音圧という感じではさすがに負けているかんじです。ただ、トータルバランスや遮音性が高いことによる臨場感、没入感など魅力あるモデルだと思います。

こちらだとクラッシックなど合いそうに思います。『リアデイル』夢見クジラさんの曲を聴いて見ます。オーケストラですが重厚な感じの中にフルートやトライアングルなどの楽器がふわっと広がって聞こえます。音場も広々していて余韻もある感じです。ただ、オペアンプを差し替えて聴いた感じではオーケストラなどはオペアンプはMUSE8920Dの方が合うと思いました。こちらのオペアンプは音がきれいな感じなのでオーケストラなど一つ一つの音をきれいに聴かせる曲には良さそうです。

■総括

FX-AUDIO TUBE-02Jですが値段も手ごろですし真空管ヘッドホンアンプの入門機としてお勧めできると思いました。何だろう、この音離れの良さ。低音がパーンと前に出る感じ。聴いていて楽しかったです。

そして、球転がし、オペアンプの換装などで音の変化も楽しめますね。ある程度球が揃ってきたら他の真空管ヘッドホンアンプでも互換性があれば差し替えられるので無駄にはならないと思います。TUBE-02Jはユーザーの要望を聴いて改良をしているようで良い方向に出ていると思いました。今回は特に改造しなくてもいいと思いました。買って良かったと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!


私を鳴らすとはやるじゃないか。

Beyerdynamic MR.DT990PROの擬人化です。レジェンドヘッドホンと自分で言っています。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。現在もエンジニアとして仕事をしています。