ケーブルは余り考察できていない領域なのでメモ書きですが纏めていきたいと思います。オーディオが進歩してデジタル化して難しくなって今後オーディオが趣味の世界から遠ざかる可能性もありますがケーブルはシンプルなのに奥が深く誰にでも楽しめる可能性がありますね。

極論言うと今日にでもホームセンター行って電線を10メートル買ってきてスピーカーの配線を取り換えてみれば始まられる趣味です。ホームセンターに売っている電線ならお金もかかりませんしね。

ところが沼にはまると1本何万とか何十万とかいうケーブルもありますね。聴いて見たいですがなかなか聴けないです。でも確かに音は変わると思います。なぜか?という事でケーブルのどの辺が音質に効いていそうか記事にしたいと思います。個人的な見解ですが教科書にも書いている部分もあります。

■ケーブルの音質を考察する

とりあえず関係ありそうなところを書きましたが、結構ありますね。

ケーブルといってもスピーカーケーブルだったり信号線のケーブルだったり、はたまたデジタル用のUSBケーブルだったり、電源のケーブルだったり色々ありますが基本的には同じになると思います。一番とっつきやすいのはスピーカーケーブルかもしれませんね。スピーカーで聴いていない方でイヤホンとかヘッドホンで聴いている方であればリケーブル用のケーブルが良いのかなと思います。

ケーブルについては業務では余り変更しません。変えると基準が変わって一定の評価が出来ないからです。その為、趣味ではスピーカーケーブルを変えて音質の変化をみたりしていました。一番わかりやすいのは線径が細いか太いかだと思います。線径が細いビニールコード線(例えばφ1mmくらい)と電源などに使われる少し線径が太い線(例えばφ3mm)くらいとキャブタイヤコード(例えばφ5mm)くらいをそれぞれ数メートル買ってスピーカーにつないで聴いて見ましょう。ケーブルは赤と黒とかの色違いを買ってプラスとマイナスをアンプとスピーカーとで間違えないように配線します。ケーブルはプラスとマイナスが2本セットになっている平行線タイプが最初は良いと思います。ばらばらだと配線がしにくいし撚ったりしないと取り扱いが悪いです。

間違えると逆相といってボーカルが目の前に定位しなくなりおかしな音になります。でも、一度わざと間違えて逆相の音を聞いておくといいと思います。間違えたままだと音がおかしくなって勿体ないです。



■さあ、音出ししましょう

どうですか?細い線と太い線で音が変わって聞こえましたか?音が変わって面白いと思った方は良かったです!!色々取り寄せたりして線を変えてみたくなりますね。ケーブル沼の始まりですね。ふっふっふっ。(当方は責任を負いません)

音がそれほど変わらなかったとかでしたら別にそれでもいいと思います。他にお金をかけるところはいっぱいありますもんね!!再生系が良ければ良いほど変化が分かりやすくなる傾向があると思います。

人間、面白いもので音に興味がないとどうでも良いことなんですよね。

所が人間の面白い所は、このギターの音ががちょっと変わるけどと言って気にするポイントを決めると途端に音の差に気が付きやすくなるところでしょうか。人間の耳というものは基本怠惰ですが、どうやらやる気を出すと感度が良くなるようです。

さて、音が変わったと思った方。それでは何がケーブルの音質を変えたのでしょう?こっからが本題です。

どうも眠たくなると今日はここまで!にしたくなりますね。スピーカーのケーブルを線の細いものから太いものまで何本か買ってきて取り替えて聴いて見るというお話をしました。ケーブルの理想は入り口から入ってきた音を何も変更せず100%出口に送り出すというものかもしれませんが、中々そうはいかないようです。

眠くなる原因はこれ!!下の図です!!青字は前回からのアップデートになります。コメント頂いた点などを追記しています。

■ケーブルの何が音質を決めるのか?

この図で線の太さを変えたときケーブルの何の特性が変わるか?ですが、結局全て変わるのですがRdc(直流抵抗)が一番測定しやすいのでテスターなどを持っている方は測定してみると実感しやすいかもしれません。線径と直流抵抗の関係ですが線径が2倍になると直流抵抗は1/4になります。そのため太い線にすると直流抵抗が1Ωだったスピーカーケーブルが0.25Ωの直流抵抗になることになりますね。

抵抗が小さくなると音の出方が良くなったりダイレクトな感じになったり、ボーカルが近くなったり、解像度が増したり、情報量が増えたりすることがあると思います。抵抗大きいとロスが発生するからかもしれませんが抵抗が大きいと逆に音の出方が悪く鳴ったりぼやけたような音になることがあると思います。経験則ですが傾向としてはこんな感じかなと思います。

抵抗が小さくなると良いことばかりか?というとそうでもなくて逆に再生系の持っていたあらや欠点が分かりやすくなるかもしれません。見通しが良くなると細かいところが気になってくると思います。それでも色々機器を変えたりしていくうちに音質が良くなってくると線材を変更することによる音の変化も分かりやすくなってくるのではないかと思います。

解像度とかアタック音とか良くなってくるかもしれませんが逆に疲れるかもしれません。この辺は好みによると思います。だんだん再生系のレベルが上がってきて音質が良くなってくると解像度が高くても疲れない音になってくると思います。聴いていても聴きやすくずっと聞いていたくなるような感じです。

所で聞きやすいとか疲れにくい音とかあるのですが抵抗としては高くてロスがある程度あるとおきるのかなとおもいます。少し情報量が落ちたり、音がなまるというのでしょうか。例えば直流抵抗以外にもケーブルの損失が出るものに導体の周りの被覆があります。これは誘電体という材料になりますが誘電体は電磁波が通過するときに損失を発生するので導体から出るエネルギーの一部が損失になります。損失は熱になったりします。

誘電体の損失は材料で決まるので材料によって音質が変わる理由の一つになっていると思います。誘電体の損失は周波数特性を持っていて周波数が高いほど一般的に損失が大きくなる傾向があります。それは交流抵抗Rsで表せますが直流抵抗分や交流抵抗が発生することでその大きさや周波数特性が材料で固有のため電気特性に差が出て、それが音質の個性になると思います。

スピーカーの振動板も色々な材質がありますね。紙とかプラスチックとか金属とか、それぞれの材質の違いで大きく音質が変わります。それと同じだと思います。単純な反応スピードだとダイヤモンドとか良いのかもしれませんがそれだけではないのでしょうね。適当に損失があるといいとも聞いたことがあります。その辺は良く分かっていません。スピーカーの振動板をやっているエンジニアに話を聴いて見たいものです。

■材質について

それから同じ抵抗値の銅の線材と銀の線材とで比べても音質に差が出るのではないかと思います。導体の材質の差ですね。この辺は余り試したことが無いので良く分かっていません。銀材は聞いたことがあるのですが少し高音の方に特徴がある感じでした。イメージ的にはエネルギー感があってギターやシンセサイザーの音色が良く出るなという記憶があります。でも銀だからこういう音になるというのは早計な感じがしていて、先ほど言ったような絶縁被膜の材質とか総合的な電気特性の個性が音色に繋がっているのではないかと思います。

別に理論的なところが分からなくても問題ないと思います。こういう話をして面白がるのは変態の領域かもしれません。(私のような)でも、基本的には自分が良いと思った音が一番ですからね!

それでもケーブルの音質がこういった考察などを経て音が良くなったら良いなと思います。ケーブルの自作をやっている方の何かの参考になればと思い記事にしてみました。

■実際にケーブルを購入して聴いて見る

しかし、実際のケーブルで音を確認してみないと何とも言えないなぁという事でオーディオ用のケーブルを購入して実際に音質に差が出るか聴いて見ることにしました。ベルデンさんのスピーカーケーブル 9497と8460とを聴いて見たところから何が音質を決めるのか考察していきたいと思います。

こちらはどこのホームセンターでも売っているような平行線タイプのケーブルです。以前は太いケーブルで聴いていたのですが引っ越しの際、処分してしまったので現在はこれで聴いています。

ホームセンターで売っている銅線のケーブルですが切り売りしているのでまずはこれを購入してスピーカーに接続して聴いて見ると良いと思います。安価ですし音も悪くないです。適当でよい場合はこれでも良いと思います。

■ベルデンスピーカーケーブル 9497

さて、今回購入したのはベルデンさんというメーカーですがオーディオケーブルのメーカーとしてメジャーなようです。良く名前を聞きますね。ベルデンさんのスピーカーケーブル 9497はamazonさんなどのネットでも購入出来て5メートル2,900円(@580/m)の物を購入しました。これを半分に切ってL,Rそれぞれのチャンネルに接続します。

色が橙と黒なので見た感じのインパクトがあります。通称うみへび、らしいです。

オーディオ用ケーブルというと何が違うのかといってもまずは外観ですがこのケーブルは非常に緊密な感じで線を撚っています。だからといってカチカチという訳ではなく屈曲は結構できるので取り回しで問題が起きることはなさそうです。それからホームセンターのケーブルは銅線なのですが銅線そのものなので銅がむき出しの状態です。

ところがベルデンさんのケーブルは銅線なのか分からないのですが色が銀色です。おそらく銅線に何かメッキをしているのかなと思います。銅線にメッキをする理由は銅線が錆びるのを防止するのかもしくは音質的にメリットがあるからなんだろうな、と推測します。
橙色と黒色のケーブルの被覆は結構しっかりしていて固いです。この辺は経時変化で撚り線の状態が変わらないようにするためなのかなと思いました。

音質はホームセンターのケーブルと比較するとくっきりとした感じになって高音の方が目立つ感じです。色気があるとか艶がある感じではなく割とカラッとした音に思います。情報量はかなり増した感じがしますね。例えば割と分かりやすいのですがシンバルのチーンという音が実際はチーーンというように小さい音まで響いていて聞いているとあっ、こっちの方がシンバルっぽいなという感じに音が変わって聞こえます。

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普段聞きなれた曲でも色々な発見があると思いますよ。以前の経験則ですがテンションが高いケーブルは硬質な音調になった記憶があります。自動巻き線機で巻くトランスなどは音が固くなってあまりよくありませんでした。何が一番良かったかというと試作の手巻きのトランスで音も自然でこりゃ良い音だ!と喜んでいたのですが量産になるとうーん、それほどでもなかったな。という事がありました。その為、自分で撚り線を作成するときはテンションがきつくならないように巻いています。

■ベルデン(BELDEN) スピーカーケーブル8460を聴いて見る

それからもう一種類、比較のためケーブルを購入して聴いて見ることにしました。こちらもベルデンさんの(BELDEN) 8460になります。ベルデンさんのケーブルで2種類聴いて見ようと思ったのは同じオーディオケーブルなのに何種類かあるのはどうしてなんだろうという素朴な疑問からです。

多分、価格相応とか目的の音質を求めたらこちらが良いとか好みもあるでしょうからその辺かなと思います。

ベルデンさんの(BELDEN) 8460ケーブルになります。こちらは白と黒の配色なので一般的といえば一般的ですね。価格はamazonさんで6m@2,280でした。@380/mでこちらの方が安価です。

同じベルデンさんでも線のひねり方が違いますね。ひねりのピッチが9497より広くてひねりもゆるくて巻き線ピッチも適当な感じです。こちらは手でひねっているのでしょうか。良く分かりません。

8460の方も単なる銅線ではなくメッキがかかった線のようです。メッキがある方が良いのでしょうか。

8460の音ですがこちらは9497より明瞭度は低くなる感じですが全体的に音が優しい感じでフラットなバランスに聴こえます。音の差をはっきり聴きたいのなら9497の方が良いと思いました。音楽を楽しみたいのなら8460の方が良いかなと思います。

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ホームセンターのケーブルは音は悪くないと思いますが気疲れしないし特に悪いところが目立つわけでもないのでこれはこれでよいかなと思います。オーディオ用のケーブルはそれぞれに特長があって好き嫌いが出ると思います。色々取り換えて楽しむのがオーディオの面白さではないでしょうか。

おまけ

下記の図はケーブルの何が音質を決めるのか?の図ですがこれを見て皆さんが思ったのはケーブルの音質を決めるパラメーターはこういうのがあるという事が分かったが、じゃあどう変わるの?といった所になると思います。その辺はケーブルをあれこれ取り替えたわけではないのでこうするとこうなるよ!!というコメントはできなかったです。ただ、ケーブルで音質が変わるのはオーディオの奥深さの一つではないかと思います。

また、そもそも人間はなぜその音の差を聞き分けられるか??という謎が残っています。この辺からは推測になってきますがいくつかの可能性があると考えています。機会があったら記事にしたいと思います。お楽しみに。

今日の文面は図の文字が長かったですね。おかげさまで、ケーブルの何が音質を決めるのか?は結構反響をいただきました。

確かにケーブルによる差はありそうです。オカルトという方が多いですが何か理屈があるような気がします。それからケーブルの音の差が分かるのは誰でもある程度できることではないかと思います。いつも気にして聴いていると耳が鍛えられて良くなるような気がします。

それだけのポテンシャルを人間の耳は持っているのではないかと思います。さて、ケーブルの何が音質を決めるのか?ですが最後にベルデンさん以外のケーブルも1本くらい聴いて見ようという事でカナレさんの4S8を購入してみることにしました。ここで気が付いたのはケーブルの被覆に施すメッキによっても音が変わるのではないか?という件です。そのため、追加でヒアリングということになりました。

■カナレ4S8を聴いて見る

結論から言うとベルデンさんのケーブルよりカナレさんの4S8の方が好みの音でした。むーキリがないなぁ。

到着したカナレ4S8ケーブル5Mです。@370/Mでベルデンさんのケーブルと大体同じような価格帯です。梱包状態ですが真空パックされていました。真空パックすると導体が酸化しにくいので良いと思います。ケーブルをあれこれ購入するときは真空パックしてくれるメーカーさんが良いと思います。
真空パックを取ったところです。ベルデンさんのケーブルに比べて艶消しの黒色に白地の印字があり高級感があります。
白地の印字を拡大してみます。SPEAKER CABLE 4S8 CANARE 2205と記載があります。スピーカーケーブルと記載があるのがなんとなく嬉しいです。オーディオ用っぽくて。
これは被覆を向いているところです。4本の芯線がありますので赤、薄赤を一対として結び、白と透明白をもう一対として結びます。4本の線をこうして結ぶことで外界に出るノイズ成分が小さくなります。それから抵抗を半減する効果も出ると思います。では8本とか増やすのが良いかというと聞いたことが無いので何とも言えないですね。オーディオはシンプルイズベストという法則もあり、全てを満たす解はないからです。
カナレ4S8の被覆を向いたところです。細い銅線が何本も束になっています。しかしベルデンさんのように銀色ではありません。銅のむき出しのようです。ベルデンさんのケーブルが銀色の理由ですが調べたところどうやら錫メッキのようです。

錫メッキすることで半田がしやすくなるというのはあるとおもいます。音質的なメリットもあると思いますが、私としては錫メッキの錫が音質に関係しているように思います。また、錫メッキは密着性などをよくするため下地に磁性体であり導体抵抗の高いニッケルなど使う事もあるので逆に音質にとってデメリットになる可能性もあると思いました。

ケーブルの何が音質を決めるのか?の現行版の図ですがこれに導体へのメッキの項目がいるかもしれませんね。

また、カナレさんのケーブルは4芯ということで追記事項の図も2芯以外に4芯、8芯というような芯数の項目も必要かもしれません。シンプルなのに奥が深いと言いましたが複雑で奥が深いものだったようです。いやーわからないことが多いです。(汗)

さて、音質の方ですが音の好みをどう表現するかなのですがベルデンさんのケーブルは割とドライな感じに聞こえるという事でした。ドライは明快で飾り気がないようなニュアンスですが後は質感がちょっともう一つのように思います。情報量もあってちゃんと聞こえているのですがカナレ4S8と比較するとやっぱり気になります。カナレ4S8は情報量もあって耳触りの良い感じがあります。

ただ、全部が良いかというとそうでもなくて音がカラッと前に出てこない分おとなしくて勢いという点ではベルデンの方が良い感じがしました。この辺は好みという事になりますね。ただ、今回の比較でまだまだケーブルの音質を決めるのは別の要素も大いにあるという事が分かりました。

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ベルデンのケーブルとカナレのケーブルの音の差はメッキだけではなくその他の要素、例えば2芯と4芯の違いやケーブルの素材などがあり得ると思います。ケーブルはやっぱり面白いですね。

ケーブル沼は続く。どこまでもー(BGM)

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。