IE600のケーブルの写真を撮ったついでにここで純正ケーブルのシングル接続、純正ケーブルのバランス接続、サードバーティーのONSOのケーブルのバランス接続の音を聴いておきたいと思います。
【後日談】その後、総集編をブログに投稿しました。各モデルの違い、音質比較、どれを選べばよいのか?盛りだくさんでお届けします!下記ボタンからどうぞ。
目次
■ところでSennheiser IEシリーズIE100PRO,IE200,IE300,IE600のプラグ接続はどうなっている?各モデルの違いについて。

前回載せるスペースがなかったのでIE100PRO,IE200,IE300,IE600の接続プラグからケーブルまでの写真をアップしておきます。この写真を見る限り、IE100PROとIE200の接続プラグは共通、IE300とIE600とはそれぞれ共通に見えます。なんでこんな組み合わせなのかなぁ?面白いですね。
■IE600の音のチェック方法について

いつものFiiO K7 DACをリファレンスにしてPO出力を経てIE600に接続します。純正ケーブルでシングル接続とバランス接続で音を比較してみます。写真左の方に写っているのはFX-AUDIOさんのPEPIT SUSIEとPEPIT TANK LIMITEDバージョンですが、電源強化とノイズ対策の一環で入れてみました。
以前、FiiO K7 DACの電源強化とノイズ対策を行ったのですが、見事沼ってしまいました。(苦笑)興味のある方は下記をご覧くださいね。(長いです)
PEPIT TANK LIMITEDバージョンはPEPIT TANKのノーマルバージョンが電源部に電解コンデンサを使用しているのに対し固体コンデンサに置き換えているもので電解コンデンサに比べるとインピーダンスが低く(一般的にミリオーム台)大電流を流しやすいです。音も低音に瞬発力がありますね。一音一音の粒立ちが良く明快な感じです。これはかなりおすすめ出来ます。ちょっと音がソリッドで硬い所もありますがエージングで良くなるかなぁ。改造すれば更によくなりそうな気もしますので別途、記事にしたいと思っています。お楽しみにー。
『IE200さん』脱線の方が長くなりそうなので本題に戻りましょう。
『manotch』戻ろう戻ろう。(汗)

『IE200さん』Sennheiser IE200のAIイラストによる擬人化です。覚醒(オープンモード)すると戦闘力が1万から1に落ちて力の抜けた音(ほんわかしたキャラ)になります。
元のラフスケッチはこちら。

■IE600純正ケーブル(シングル接続、バランス接続用)それぞれをリケーブルした時の音はどうなる?
シングル接続から音を聴いていきます。音のファーストインプレッションで最初にも書いたのですが、ボーカルに存在感があり広がる音場の中にピタッと定位する。です。アニソンなどの女性ボーカルの表現力、息づかいの生々しさ。男性ボーカルでは低音の魅力が伝わってきます。ボーカルの心地よさは特筆ものですね。
今人気のアニメ『薬屋のひとりごと』をIE600で視聴しましたがマオマオとジンシ様の会話のやり取り、BGM、効果音などリアリティーがあっていいですねー。部屋の中から外に出た時の雑踏とか服のすれる音、適当に聴いていても思わぬきめ細やかな表現力があって良かったです。(関係ないですがアニメ自体も面白いです。)
IE600の中高音は美しく、色気と艶があるので聴いていて楽しいです。クラッシックなどの金管楽器も各パートの演奏がキレイに分離して解像度もあります。それでいて凄いんですが、いつまでも聞いていたくなるような心地いい響きがありますね。
低音はIE300のように量感がありモリモリという感じではないですが生々しくすごみがあると思いました。そして制動が効いていて付帯音が少ないしっかりとした重心の低い低音におもいました。
例えば宇多田ヒカルBADではバスドラの音が過不足なく、強調する感じもないのですが低く沈み込んでグイっと出てくる感じだと思いました。筐体の強度が高い故でしょうか。音の出方がしっかりしていると思いました。
次は純正ケーブルをバランス接続で聴いて見ます。バランス接続すると音が良くなると聞きますが個人的にはシングル接続とバランス接続で音の傾向があまり変わらない方が良いと考えているのですがどうなんでしょうね。
例えばアンプ部のバランス接続のメリットというと左右のチャンネルのGNDが分離されていて各チャンネルの干渉が小さそうという所があると思いますがGNDの設計もきちんとすれば干渉も最低限に抑えられると思うんですけどね。同じ回路を2つ使うのですから本来は音が変化しない方が良さそうな気がしています。この辺はDACの設計者かとかバランス接続に詳しいエンジニアに聞いて見たいところです。
・・・という事を書きましたが、純正ケーブルでバランス接続にするとアレ?音変わりますね。オーディオの面白い所ですが。

バランス接続のケーブルはシングル接続のケーブルと外観上は同じ材質のケーブルのようです。そうすると違いはケーブルのGNDが独立していてピン配が異なるところと推測します。それからFiiO K7の内部構成でDACからアンプまで完全に独立した2基の回路をバランス化しているそうなのでその違いもあるでしょう。
音の方は音場が左右に広がる感じが出て、ボーカルや各パートの演奏が前に出てくる。です。バランスケーブルの方が主張がある音に思います。音の一つ一つは粒立ちが良く濃い味付けになっていいですね。ただ、少し中央のバスドラがシングル接続に比べるとですがやや引っ込む感じがあります。これはバランス接続の傾向でしょうか。
そうなると他のサードパーティーのバランスケーブルも試してみたくなります。しかし、手持ちのONSO 04は2.5mmのプラグなのでFiiO K7 DACに直接接続できません。
2.5mmプラグでバランス接続できるのは手持ちでShanling UA2 ドングルタイプのDACがありますのでそちらで純正シングル、バランス、そしてONSO 04で同じように聴いて見ます。

接続はiPhone11proからUA2を経由してONSO 04を接続します。
純正ケーブルのシングル接続とバランス接続の差としてはバランス接続の方が音の出方に余裕がありリッチなイメージです。ドングルDACのように電源電圧が低くしか取れない機器ではバランス出力の方が出力がアップできます。この使い方はUSBドングルタイプのDACのポテンシャルを引き出せる使い方なのでお勧めできます。
純正ケーブルと比較するとONSO 04は主張が少ないニュートラルな音に思いました。主張が少ないというのは別に悪い意味ではなく味付けが少ないといっても良いかと思います。中央のバスドラの低音が引っ込むような感じではなく低音から中高音まで均一な音の出方に思います。シングル接続の音の出方に近い感じです。これはONSO 04の良さだと思いました。
今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。
主要メーカー別リケーブル候補
5万円以内の予算で、IE200およびIE300そしてIE600にも適合する主要なリケーブル候補を、ブランドごとに詳細に分析してみましたので参考にしてくださいね。04シリーズは所有していますが、ナチュラルでイヤホンの良さをそのまま引き出すような良さがあるように思います。※最近はロープライスでバーゲンする時があるのでケーブルが結構高いという説もありますが・・・。でもいいケーブルなので持っていて損はない一本だと思います。
onso(ひさご電材):実用性と音響バランスの追求
onsoブランドを展開するひさご電材は、国内自社工場での生産を背景に、極めて精度の高いケーブルを供給しているそうです。特に「04シリーズ」は、ゼンハイザーIEシリーズとの適合性において最も信頼される選択肢の一つと考えられます。メーカーが対応を謳っていますからね。
onso 04シリーズ (iect_04)
「04シリーズ」は、導体に6N(純度99.9999%以上)の高純度銅と銀メッキ4N銅を組み合わせたハイブリッド仕様を採用 。この組み合わせにより、銅特有の厚みのある低域と、銀メッキによる華やかで開放感のある高域を両立させているとの事。
- iect_04_bl4mr (4.4mm 5極 – MMCX): 2021年モデルとして再設計されたこの製品は、IE300やIE900の深いリセスに完全対応 。プラグハウジングには非磁性体のチタンを採用し、外部ノイズや人体からの電磁干渉を抑制する設計が施されているそうです。
- 音質傾向: 濃密な中低域と、抜けの良い高域が特徴。特定の帯域を過度に強調せず、音楽ジャンルを問わず楽しめる汎用性があるそうです 。私の持っているタイプは2.5mmタイプなので最近の4.4mmに対応したケーブルも一本持っておきたいところです。しかしアレもコレも買いたいしなー(沼)
NOBUNAGA Labs:導体素材へのこだわりと多面的な展開
NOBUNAGA Labsは、素材の配合や編み込み構造に独自のノウハウを持つブランドで、ゼンハイザー専用モデルのラインナップが非常に充実しています。あと、専用ってことで安心感がありますね。
COMBINEシリーズ:雎鳩(Misago)と秧鶏(Kuina)
2024年7月に投入された「COMBINEシリーズ」は、銅銀合金(Copper-silver alloy)という新導体を採用している点が最大の特徴だそうです 。
- 雎鳩 (Misago): 4.4mm 5極バランス接続に対応。8芯編み込み構造を採用し、1芯あたり133本の極細線を撚り合わせることで、導体抵抗を極限まで抑制 。
- 音質傾向: 高純度無酸素銅の力強い低域と、銀の持つ明瞭な高域特性が融合。明確な音像定位と、余韻の美しい伸びやかな中高域を実現しているそうです 。IE300と組み合わせた場合、そのパワフルなサウンドに精緻な解像度が加わり、現代的なロックやポップスにおいて非常に高い満足度を提供するとの事 。IE300を所有していますが、低音もりもり、中高域は艶があって気持ちが良いですが、高域からの解像度は少し落ちる(逆に言うと聴きやすい)感がありますが、COMBINEシリーズではその辺が改善されるかな。
Advanceシリーズ:鶺鴒(Sekirei)と雲雀(Hibari)
よりコストパフォーマンスに優れた「Advanceシリーズ」では、錫メッキ無酸素銅を採用したモデルが展開されているとの事 。
- 鶺鴒 (Sekirei): 4.4mm 5極バランス対応。中低域の厚みと、優れたセパレーション能力を特徴としているそうです 。
- 音質評価: ボーカルの艶やかさや楽器の実体感を重視する設計となっているそうです 。IE200のような、やや低域が控えめなモデルに対して力強さを付加する用途に最適だそうです。ONSO04のリケーブルでやってみたのですが、バランス接続したところ低域が出てくるんですね。DACにもよるのですが、出力が上がるので駆動力アップという所が効いてるのかもしれません。
海外ブランドおよび高コストパフォーマンス・オプション
予算を抑えつつ、バランス接続のメリットを享受したいユーザーには、以下の選択肢があります。
- Tripowin: Tripowin Zonie 16芯ケーブルなどは、一部のユーザー間で「コネクタ端のプラスチックリングを削る」などの改造を前提に使用されることもあったんですが、2024年現在は改造不要なゼンハイザー専用モデルも流通し始めているそうです 。改造だとちょっとハードル高いですもんね。Tripowin Zone16芯ケーブルは所有していますが、デザイン的にアミアミが良くてカッコいいです。割と太いケーブルなので取り回しがどうかと思ったのですが、意外と柔らかいです。音も細やかな感じです。
まとめた表を載せておきます。リケーブルは楽しいですね。
| ブランド | シリーズ/モデル | 主な導体 | 予算目安 | ターゲット機種 |
| onso | 04シリーズ | 6N銅 + 銀メッキ4N銅 | 2万円前後 | IE200/IE300 |
| NOBUNAGA Labs | COMBINE (雎鳩) | 銅銀合金 | 2万円前後 | IE300 |
| NOBUNAGA Labs | Advance (鶺鴒) | 錫メッキOFC | 1.5万円前後 | IE200 |
| Brise Audio | NAOBI-LE | NAOBI線材 | 4万円台 | IE300 |
| ORB | Clear force PT4 | PC-Triple C | 2.5万円前後 | IE200 |
| okcsc | ZT8他 | 銀メッキ/金メッキ | 1万円以下 | 入門用 |
リケーブル養分が補給出来ました。ムフー。
※IE300で使用できるリケーブルは、基本的にはそのままIE600でも使用可能です。
Sennheiser(ゼンハイザー)のIE300、IE600、IE900の3モデルは、いずれも「Localised MMCX」という共通の独自規格を採用しています。
互換性が保たれている理由
これらのモデルは、一般的なMMCX端子をベースにしつつ、端子の周囲に**凹凸(段差)**がある特殊な構造をしています。
- 共通規格: IE300 / 600 / 900 はすべて同じジャック形状です。
- IE300用として売られているケーブル: すでにこの独自形状に対応(段差をクリア)しているため、IE600のハウジングにも干渉せずに差し込むことができます。
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