FiiO K7を8か月間ほど愛用してきましたが、FiiO K7イイですねー。おかげで音楽を聴いている時間が増えました。そして、ブログを書く時間が減りそうです。(苦笑)

FiiO K7の購入経緯や音などのレビュー、分解写真などを記事にしたものはこちらに纏めていますので興味があったら見て下さいね。

さて、本日のお題はFiiO K7の電源を強化して見よう!です。元々の経緯はACアダプターからスイッチングノイズが出ているのに気が付いてオーディオの再生系の電源強化をする事から始まるんですけどね。

結論から言うとデジタル回路系周りでも電源強化することによってずいぶん音が良くなるなぁです。K7のポテンシャルは高く改善の余地がありそうです。お金をそれ程かけなくても効果が出る!これは楽しい。今回はFiiO K7 DESKTOP DACの電源強化を中心に記事を纏めてみました。

皆さんの参考になれば幸いです。K7に限らずDACをお持ちの方にも参考になると思います。これからK7を購入してみようという方は音を聴いて見て、もし音に物足りなさを感じたら電源強化をして見て下さいね。

■ACアダプターの電源から出るスイッチングノイズが音に影響する

さて、FiiO K7ですが下記のような写真に有るのが同梱物です。K7の電源は外部のACアダプターからとる方式です。AC100VをDC12VにしてからK7のDC入力に差し込みます。

FiiO K7の純正ACアダプターはスイッチング電源方式でスイッチング電源は半導体素子をON/OFFするときに結構ノイズを発生するのが音に影響が出る様です。ここで再生系のブロック図と行った電源強化策を一通り書きましたので見て下さいね。ノイズの波形なども記載されています。詳しくは別記事の『オーディオの電源を強化してみようpart1~9』に纏めましたのでそちらをご覧ください。

ところで上記の写真の見方ですが、メインの再生系は①ノートPCでストリーミング再生し、②FiiO K7 DACに接続します。その後は③真空管ヘッドホンアンプを経由してヘッドホンで聴いています。

ここで②のFiiO K7の電源から発生するノイズを測定したのが下記の写真です。はい、こちら!

ギザギザの波形ですね。これが電源に乗ってくるスイッチングノイズです。周波数は100KHzくらいで変調(少し周波数を変動させてノイズを拡散させ低減する方式)をかけているようです。これは他の一般的なACアダプターに比べると良好な値です。FiiOさん、中々やりますね。

どうやらノイズに配慮した電源のようです。しかし、周波数が100KHzというと耳には聴こえない高い周波数です。オーディオは再生できる周波数ではないので直接耳には聞こえません。音に関係あるんでしょうか・・・?

実はあります。

デジタル回路で音が変わるわけがないと良く聞きますが、実際の所は音が変わって困るのが実情です。0と1しかないデジタル回路で音が変わるのは技術がまだまだ未熟で改善の余地があるからだとと思うのです。

テレビの画像でノイズ対策ありとノイズ対策なしの画像を見せて頂いたことがあるのですがノイズ対策がないとくすんだぼやっとした画像になりました。オーディオだと分かりにくいかもしれませんがテレビの画像だとどなたでも一発で分かると思います。

オーディオの回路でも同じですね。回路的に言うとこの汚いギザギザのノイズが電流となってオーディオ回路のGNDに流れ込みます。そうすると基準の電位がグラグラ振れます。それが音を曇らせるわけです。

■オーディオの電源強化策と音への効果

オーディオの電源強化についてどのような対策があるか纏めてみました。

まだあるかもしれませんが概ね2通りあると思います。一つがA.電力供給能力アップ、もう一つがB.ノイズを減らすです。A.の電源供給能力アップの効果としてはパワー感が出るとか、音に余裕が出るとかあると思います。B.のノイズを減らす、ですがSN感が良くなることにより小さな音まで聞こえるようになる、聴き疲れしない・・・などがあると思います。今まで聞いていたお気に入りの音楽が、あっ、こういう音で鳴っていたんだとか、より自然で綺麗な音で鳴るようになったりとか、変化が分かると嬉しいですね。

■スイッチング電源のノイズをカットするフィルターを入れてみる

で、実際購入したのがこちら。FX-AUDIOさんの電源ラインフィルターです。これ、以前に真空管ヘッドホンアンプ、TUBE02Jを購入した時に製品一覧を見ていて気が付いたのですが面白そうなアイテムだなと思いました。ちょうどうまいことACアダプターの出力に接続してスイッチングノイズを取るというコンセプトです。接続が簡単なのと基板がむき出しなので後で改造もしやすそうです。ムフフフ。

FX-AUDIO- [ACCESSORY SERIES 005] Petit Susie DC電源ノイズクリーナー・ノイズフィルター 延長ケーブル型 出力プラグ外径5.5mm 内径2.1/2.5mm両対応

先ほど写真に有ったちくわ型のフェライトコアも付いていますね。

ついでにもう一つ購入したのがこちら。2つ基板がありますが左側の方です。これは電源ノイズカットのフィルターというより電解コンデンサをたくさん積んで電源容量アップすることで音をパワフルにするといったコンセプトのようです。こちらも遊べそうなので面白いアイテムだと思いました。

FX-AUDIO- Petit Tank DC電源ノイズクリーナー・バルクキャパシタ 延長ケーブル型 出力プラグ外径5.5mm 内径2.1/2.5mm両対応

こちらはTANKというだけあって電源のエネルギーを貯めるというイメージのネーミングなんでしょうね。

今ですとPetit Susie DC電源ノイズクリーナーのLimitedバージョンがあるようです。こちらは電解コンデンサを固体コンデンサに変更したタイプのようです。電解コンデンサよりインピーダンスが低く電流が流せるのと高周波特性が良いので低音だけでなく高音まで音質改善が期待できそうです。

それからPetit SusieとPetit tankの両方を購入しようという方は専用のアクリルケースがあるので使ってみるのも良いでしょう。2階建て基板になってコンパクトに纏まります。

■Petit Susie DC電源ノイズクリーナーの音のインプレッション

課題曲は星街すいせいさんのstellar stellarで聴いて見ます。

アーティスト:星街すいせい
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音の方はというと以前作成したシンプルなノイズフィルターに比べると音の勢いが減って滑らかな感じがすると思いました。何というかマイルドなんですよね。この電源フィルターはトロイダルコイルのノイズカットと電解コンデンサのノイズカットと両方入っていてノイズカットの効果はシンプルなノイズフィルターに比べて強力だと思います。

ただ、その分メリットとデメリットも強く出るという感じがしました。でも簡単に付け替えて音の変化を楽しめるという点で良いアイテムだと思います。これは色々なオーディオ機器に接続して遊べそうです。ちょっと感心したのはIN-OUTの直流抵抗が低かったことです。

テスターで測定したら0.1Ω以下でした。これは中々優秀ですね。色々説明を見てみたら両面ベタパターンでプラスとマイナスを配線しているようです。それでかな。電圧降下が低くなるので結構電流も流せるようです。仕様書を見ると5A(140W)と記載があります。

一応製品仕様を記載しておきますね。

【製品仕様】
ブランド:FX-AUDIO-
シリーズ:ACCESSORY SERIES
製品型番:Petit Susie
製品保証期間:お買上げ日より6ヶ月間
対応電源入力:DC 35V以下 ※交流電源は非対応
最大定格出力電力:140W (35V時 MAX4Aまで)
最大定格出力電流:5A
DCジャック(IN):外径5.5mm 内径2.1mm (センタープラス仕様)
DCプラグ(OUT):外径5.5mm 内径2.1mm/2.5mm両対応 (センタープラス仕様)
ターミナルブロック(出力):芯線直径 最大2.8mmケーブルまで対応
付属品:付属品・説明書無し ※本体のみ(バルク/簡易梱包)
サイズ:幅25.5mm×奥行き98mm×高さ20mm
ケーブル長:約30cm(コネクター部を含む)
重量:43g

『NS08Eちゃん』Nobsound社の真空管ヘッドホンアンプの擬人化です。小型で可愛らしいアンプです。

【後日談】オーディオ機器の擬人化という事でAIイラストにしてみました。はい、こちら!雰囲気は出ていますね。

『NS08Eちゃん』私にもノイズカットフィルターつけてー。
『manotch』ACアダプターのオーディオ機器が多いのであれこれ試していると日が暮れそうだ。面白いけど!

■Petit Susie DC電源ノイズクリーナーはどんな人にお勧め?

音の方は前述したとおりですがトロイダルコアによる高周波ノイズカットと電解コンデンサによるノイズカットの両方が効いている分、ノイズカットの効果は高いと思いました。フィルターのタイプでいうとπ型フィルターと呼ばれるタイプだと思います。

音は耳触りの良い音でマイルドな感じになりますが、音場の方はというとシンプルなノイズフィルターのように広がる感じは少ない感じ(どちらかというと若干見通しが悪くなる)がしました。それから音の力感が多少落ちる感じがあります。良く言うと聴き疲れしない。です。

その為、万人にお勧めできるという訳ではないです。ACアダプターの出力にノイズが乗っていないような低ノイズな電源に接続してもそれほど効果が感じられないのでは?と思いました。つまり効果があるときと無いときがありそうです。

上は表から見た写真です。330uF×3パラの電解コンデンサに加え入出力にトロイダルコアが入っているのでノイズカット効果は高そうです。

ここまで必要なんだろうかという気もしますが汎用のノイズフィルターでは色々な周波数帯の色々なピーク波形のノイズが入ってくるかもしれませんのでオールマイティーに対応するにはこのようなフィルターになるかもしれないと思いました。電解コンデンサにはルビコンという文字が記載されています。これは国内メーカーの電解コンデンサですね。

上は裏から見た写真です。FX-AUDIOのロゴが入っていますね。

逆にACアダプターを何種類か持っていてPetit Susie DC電源ノイズクリーナーを色々付け替えて音の変化や効果を試して見たいという方には向いていると思いました。

■FX-AUDIO- Petit Tank DC電源ノイズクリーナーも購入してみた

ついでにPetit TankDC電源ノイズクリーナーも面白そうなので購入して見ることにしました。Petit Susieと一見外見は良く似ているのですがPetit Susieはノイズカットが目的なのに対し、Petit Tankは電解コンデンサの並列容量アップによる電源供給能力アップが目的のようです。

電解コンデンサに電気が貯まるのでドカンと音が鳴った時、電流が不足するのでそれを補うため電解コンデンサを並列にしています。電流が不足すると電解コンデンサから電流を供給するイメージです。

写真左側がFX-AUDIO- Petit Tank DC電源ノイズクリーナー・バルクキャパシタ 延長ケーブル型 出力プラグ外径5.5mm 内径2.1/2.5mm両対応・・・です。

公式サイトからの抜粋を下記に記載しておきますね。注意すべきはDCジャックのタイプがセンタープラスであることです。一般的にはオーディオ機器はセンタープラスのジャックなので大丈夫ですがセンターマイナスの機器とつなぐと破損してしまいます。

そこだけは念を入れて接続しても問題ないか確認しておきましょう。こちらの電解コンデンサは国内メーカーという事ですがメーカー名は確認できませんでした。なんとなくニチコンっぽいかな。

【製品仕様】
ブランド:FX-AUDIO-
シリーズ:ACCESSORY SERIES
製品型番:Petit Tank
製品保証期間:お買上げ日より6ヶ月間
電源入力:DC 35V以下 / 電流容量 1A以上の電源に対応 ※交流電源は非対応
最大定格出力電力:140W (35V時 MAX4Aまで)
最大定格出力電流:5A
DCジャック(IN):外径5.5mm 内径2.1mm (センタープラス仕様)
DCプラグ(OUT):外径5.5mm 内径2.1mm/2.5mm両対応 (センタープラス仕様)
付属品:付属品・説明書無し ※本体のみ(バルク/簡易梱包)
サイズ:幅25.5mm×奥行き98mm×高さ20mm
ケーブル長:約30cm(コネクター部を含む)
重量:45g

■Petit Tank DC電源ノイズクリーナーの使用方法は?

写真のようにACアダプターの出力にPetit Susieを接続してまず、ノイズをカットします。Petit Susieの出力コネクタを今度はPetit Tankの入力に接続します。ここで電気がいったん蓄えられ、電源容量をアップさせます。そしてその後にオーディオ機器(今回はK7)に接続します。

公式にも掲載されているのですが、Petit SusieとPetit Tankの接続には順番があって写真のようにACアダプター⇒Petit Susie⇒Petit Tank⇒オーディオ機器という順で接続します。理由はPetit Tankは電流供給能力アップのための電解コンデンサ並列回路なので、ドカンと電流が必要な時にはオーディオ機器の直近にあって瞬時に電流供給する必要があります。

Petit Susieは逆にドカンとノイズが入った時に急峻に内部の抵抗値が上がってノイズを止める効果があるのでPetit Tank⇒Petit Susie⇒オーディオ機器の順ではPetit Tankの電流供給(瞬時に電流が流れる点ではノイズと同じ)がPetit Susieで止められてあまり効果が無いわけです。

■Petit Tank DC電源ノイズクリーナーの音のインプレッション

課題曲は星街すいせいさんのstellar stellarで同じように聴いて見ます。Petit SusieにPetit Tankを追加することでどうなったかというと大分、中低音が出てきてなーという感じです。厚みのある低音が出ますね。でもちょっと音の出方が重いかな。電解コンデンサを並列にしているからでしょうか。

ちょっとやりすぎのような気もしますがこれはこれで好きな人いるでしょう。オーディオ電源の強化でいうとA.電力供給能力アップですね。その右の方にコンデンサ並列沼というのがあるのですが、これに該当するわけです。

■ 超ローノイズACアダプター iFi audio iPower IIで音を聴いてみる

オーディオの電源でも低ノイズな電源といえばリニア電源が挙げられますがその他にも低ノイズなスイッチング電源というのもあります。そこで低ノイズなACアダプターという事で探して見ました。はい、こちら!

My New Gear. iFi audio iPower II 12Vお迎えしました!一般的なACアダプターに比べると10倍くらい高いので存在は知っていましたが値段を見て躊躇していました。まぁ、これも好奇心ですね。

■ iFi audio iPower IIのスペックを考察する

スペックは下記です。一般的な電源の1/10のノイズと謡っていますがどうなんでしょうね。気になるのはアクティブノイズキャンセリングという機能ですが具体的な回路とか詳細は記載がないです。

iFiさんの方式はアクティブと書いてあるので電源入力側のピーク電流を抑えるために細かくスイッチングする方式かなぁと推測します。いずれにしても回路的におごっているのでその分高くなるわけです。

ブランド‎iFi audio
付属品‎センターマイナスDC入力に接続するための極性変換プラグ、プラグ径変換アダプタ
メーカー‎iFi audio
ネットワーク‎USB
消費電力‎30 W
梱包サイズ‎20.5 x 9.3 x 5 cm; 165 g
製品の特徴‎アクティブノイズキャンセリング
サイズ‎12V / 1.8A
電池使用‎いいえ
商品重量‎165 グラム

値段は高いですが、オーディオのためなら買える!ぽっちゃーん。(沼に飛び込んだ音)

■ iFi audio iPower IIを使ってオーディオの電源強化を試みる

iFiさんといえば、コンパクトな据え置きのDACやヘッドフォンアンプなどをリリースしているイギリスのハイエンドオーディオメーカーのブランドという事ですが、ユニークなのは据え置きの機器で外部電源に専用の低ノイズなACアダプターを用意していることです。DACやヘッドホンアンプと組み合わせることで音的にも有利な構成を狙っているようです。

箱の裏書です。謳い文句を見ると一般的な電源はノイズが1000uVレベルに対してオーディオ用のリニア電源が20uV、それに対しiFi audio iPower IIでは1uVとなっています。1uVというと手持ちのオシロでは測定限界以下で測定できない領域ですね。

用途はiFiさんの写真に有るようなDACやヘッドホンアンプの電源用でオーディオ用に開発されたようです。ノイズが1/10になった分、値段は10倍くらいになったのでしょう!

箱を開梱した所です。ACアダプター本体のほかに色々なオーディオ機器に接続できるよう変換用のコネクターが何種類か準備されています。手持ちのオーディオ機器は一般的な2.1mmのサイズでコネクターセンター端子がプラスというものなので、変換用のコネクターを接続する必要はありませんでした。その為、そのままDC12Vに接続してちゃんと音が出ました。

箱から取り出したところです。iFiのロゴが大きいです。きっと性能に自信があるからでしょう。ブランド力ですね。一般的なACアダプターに比べてサイズはやや小ぶりなほどです。

ACアダプターの裏書です。入力電源電圧は100~240Vです。外付けタイプのスイッチング電源の良いところは国内でもヨーロッパ、アメリカなど電源電圧が異なる国でも各国用のコネクタを付ければ動作するところですね。リニア電源ですとトランスを各国専用のトランスを用意したりと色々面倒です。

■iFi audio iPower II 音のファーストインプレッションは?

冒頭のボーカルですが綺麗ですね。透明感があります。それから音場が立体的で広いと思いました。これはいいですねー。それ程パワフルという訳ではないですが、低音から高音までバランス良く纏まっていると思いました。値段が高いのでどうかなと思っていたのですが、なるほどこれは値段の分の価値があると思いました。

今まで気が付かなかった細かくて繊細な音も出ますね。低ノイズな電源の傾向はあると思いました。フォロワーさんによると何台も購入しているとか。

あらま、iFiさんの公式からイイねが来ている!

Petit SusieとPetit Tankなどの電源フィルターとどちらを選択したらよいかは、まずコストの安価な電源フィルターを購入して気に入ればそれでよし、それでももっと音を良くしたいと思えばiFi audio iPower IIのようなローノイズ電源を試して見るというのが良いかなと思います。iFi audio iPower IIはそれなりのお値段がしますので。

■FURMAN SS-6B 電源タップで電源を強化する

iFi audio iPower IIのような低ノイズACアダプターを使っているとそれを差し込んでいる電源タップも気になってきました。今まではパナソニックさんの一般的な電源タップとか机に付属している電源タップから電源を取ってきました。

オーディオ用の電源タップがあるのですが今まで試していませんでした。そこでACアダプターの接続用にオーディオ用の電源タップを使って見ようと思います。さあ、音的にはどうなるんでしょうか。実績がありそうな電源タップという事で購入したのがこちら!

FURMAN ファーマン パワー・ディストリビューター ブラック SS-6Bです!

電源タップですね。ファーマンというメーカーは電源タップなどでメジャーなメーカーのようです。見た目ごついですね。ケーブル太いし・・・。所有欲というのでしょうか。音を聴く前から何か満足感があります。良いなこれ。もう買って良かった気がしてきた!

■FURMAN パワー・ディストリビューター SS-6Bを開梱する

さて、少し時間をさかのぼってFURMAN SS-6Bを開梱してみましょう。

6口のタップという事で自宅の据え置きオーディオの電源としては結構拡張性があります。オーディオ用の機器はこちらの電源タップからとってその他の関係ない機器の電源は別口からとってみることにします。

裏の箱書きです。それによるとACからくるノイズをカットするフィルターが入っているようです。100KHzから1MHzで-20dBということですので電圧比で1/10くらいの減衰量です。その為、ある程度効果がありそうです。

筐体もごついですが、ケーブルも太い。14AWG と書いてあります。4.5Mあるという事ですので自室には十分な長さです。・・・というより長すぎる。もし、不要ならカットして使用しようかなぁ。

一応スペックを記載しておきますね。サーキットブレーカーが付いているので不測の事態にも対応できそう。後、重量が1.25Kgあるので結構重いです。音的には良い方に行くかもしれません。しかしこの電源タップ、結構売れているようですね。需要があるようです。オーディオ用の需要なんだろうか・・・。

【後日談】そうそう、言い忘れていましたが注意すべき点として差込口が3pinでGND付きであるという事です。その為、2pinのコンセントに差し込むときは3pin-2pinのコンセント変換プラグが別途必要になります。私は既に手持ちで持っていましたのでそちらを使用しました。

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製品概要

ステージ、スタジオ、ツアー、ホームユースなど幅広い環境の電源をクリーンにします。
ブラックボディはメタル製で、ツアーにも耐える耐久性があります。
内蔵サージフィルターとEMI/RFIフィルターが電源環境を改善します。

  • 内蔵サージフィルター:
    • 落雷などが原因で突発的に発生する高電圧から機器を保護します。
  • EMI/RFIフィルター:
    • 電磁波、電波が原因のノイズを削減します。
  • サーキットブレーカー
    • 過電流発生時に動作する15Aサーキットブレーカーです。

特長

  • メタル製で耐久性に優れています。
  • 15ft 電源ケーブル (約4.5m)
  • サーキットブレーカー内蔵ライト付きON/OFFスイッチ
  • EMI/RFI ノイズフィルター

スペック

  • 寸法:235W×85D×45Hmm
  • 重量:1.25kg

■FURMAN パワー・ディストリビューター SS-6Bは音的にはどうなのか

早速、机に付属している電源コンセントをやめて壁からSS-6Bを接続し写真のようにiFi audio iPower IIを差し込んで使用してみます。こうすると壁から机に付属している一般的な電源タップと比較できそうです。音のファーストインプレッションというとアタック音がしっかり出る感じがあるなぁです。こんなんでも変わるんですね。差し込んだ感じですが安定して差しこめる感触があります。

しかし、このSS-6Bは7千円以上しますのでコストパフォーマンスから言うとどうなんでしょう。イヤホンや真空管ヘッドホンアンプが買えそうな気もしますが・・・。SS-6Bの良いところは電源タップなので今後も使えるという所です。使いまわしがきくので1台くらい買っておいても良さそうです。

■まさかの嫁登場。ヒアリング結果は?

さて、オーディオの電源強化の効果の確認という事で嫁を呼んで聴いてもらう事にしました。

注)本人の画像とは無関係です。また、一切本人の許可を取っておりません。そしてオーディオの事は全く分からないです。

【後日談】こちらも擬人化ではありませんがAIイラスト化してみました。これならクレーム来ないな!(多分・・)

課題曲はとあるロックバンドです。(嫁が好きらしい)

『manotch』これが電源に入れるフィルターでフィルターあり無しで音がどう変わるか試験している。
『嫁』ふーん。(興味なし)

『嫁』・・・。(聴いている)

『嫁』・・・ピックのこすれる音が聴きやすくなっているかな。あと低音が出てきている気がする。それから演奏している臨場感が増した感じ。でもギターの音がなんか弱くなっているような。

『manotch』心の声(ピックのこすれる音って何?えっ?もしかして耳がいい?)

『manotch』そうだね、確かに低音は出ている感じあるな。

『CA215さん』おいしい水(電源ノイズの少ない=雑味が無いおいしい水のイメージ)を使ってみそ汁を作るとみそ汁の具材の味が良く分かる。に近い感じ?
『manotch』そんな感じだろうなぁ。

■まとめ

電源強化は広範囲にわたる対策があり、まだまだやることは多そうです。振り返って音楽を聴いて見るとノイズ対策の効果があってよかったなーと思います。オーディオはやっぱり面白いです。シンビジウムー富士葵さんの曲を聴いて見ます。ボーカルはやっぱりよくなったと思いますね。ボーカルが近くなり、耳触りが良くなり、自然な歌声に聴こえます。

そして音場が広がって見通しが良くなりました。デジタルっぽい音ってあるんでしょうね。ノイズが含まれていてそれが音に影響が出ている感じです。それがノイズが無くなることで本来の音楽の良さに気が付けるようになるようです。以前聴いた曲も引っ張り出して聴いて見たいと思います。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

今回のまとめ記事の元になったオーディオの電源強化のお話は下記のリンク記事になります。長文ですがここに書いていない分まで一通り記載しています。興味がある方は見てくださいね。

■おまけ FiiO K7に新色レッド版とBluetooth追加版がリリース

人気モデルだとマイナーチェンジがあるようで、気が付いたらカラーバリエーションのレッドが追加されていました。レッド版、カッコいいですが他の機材と合うかなぁ。ブルートゥース版はちょっと高いかも。

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『CA215さん』また来てよね!約束ですよっ。

By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。