こんにちは!manotchです。前回はshanling ヘッドホンアンプUA2を評価するため出力にヘッドホンケーブルを接続してオシロで確認してみたいという話をしました。そして・・・来ました!!オシロスコープ!!使うのは久しぶりです。

所で、前回最近のオーディオ機器は分解できないのが多いですというお話をしていたのですが、なんと!分解していた方がいました。見てみたい方はSAT03さんのブログまでどうぞ。基板の詳細写真が記載されています。素晴らしい。これは興奮しますねー。ヒートガンで開けられるようです。なるほど。
https://sat03.hatenablog.com/ SAT03さんのブログ

これで波形を見る目的ですが元々はドライブ力があるか見たいという事からきていたのですがapple lightning DACのドライブ力が非力かも知れないので差を見たいという事がありました。
オシロの取説を見ながら信号を見ることにします。前回ケーブルの被膜を取って負荷抵抗を付けて測定しようと思ったのですがもっと簡単な方法があったのでそちらにしました。3.5mmヘッドホンコネクタが10個入とかで売っていましたのでそれを購入して22Ωの抵抗をLEFT,RIGHTに接続します。
操作しながら波形をやっと見ることが出来ました。でもおかしいなぁ。1KHzで出力が2.2Vppくらいしか出ません。何か勘違いしているかもしれません。確かカタログでは32Ωで2Vとあったので。
カタログ表記が2V @ 32Ω (125mW@32Ω)なので2Vrmsだと思うのですが1.556Vppくらいしか出ていないことになります。ただ22Ω負荷換算で考えると110mWになるので負荷相応の電力になるのかもしれません。一定の電圧で出力が出ないのかな。
計算してみたい方はアナログデバイスのサイトに計算ツールがあったので見て見て下さい。(面倒なのでサイトのツールでやりました)
https://www.analog.com/jp/design-center/interactive-design-tools/dbconvert.html
今度はapple lightning DACの方を接続して同じように1KHzの正弦波を出力させてみます。その結果は・・・?0.568Vppでした。0.4Vrmsだと7.3mWです。

測定結果をまとめると下記になりました。出力差は歴然としていました!!その差は約15倍!この差がオーディオ機器の観点からどうでるか?
apple lightning DAC | SHANLING UA2 |
0.568Vpp 1KHz | 1.556Vpp 1KHz |
7.3mW @22Ω | 110mW @22Ω |
最初の話に戻りますがapple lightning DACを接続して携帯の音楽をヘッドホンで聴いたときラジカセのような音がすると思ったのですがこの出力を見ると仕方なかったのかなと思います。lightning DACが悪いわけではないと思います。そういったヘッドホンをドライブすることを前提とした作りになっていないのだと思います。
今日はここまでにします。
あれ?音質のレビューが一切ないよ!?次回に続きます。