総集編をこちらに記事にしました。まとめて読めます!https://audiocolumn.com/earphone_ie100/1616/

前回のFiiO KA3 USB DACのレビューpart2ではアンプのアンバランス接続とバランス接続出力に関係するお話をしました。バランス接続は手軽に音質向上を狙えると思いますので最近のUSB DACとかでは良く採用されていますがスペック上も聴感上もLRのセパレーションがいいので良いと思います。本日はFiiO KA3でイヤホンやヘッドホンをどこまでドライブできそうか?というお題です。

イヤホンとヘッドホンではインピーダンスも若干異なりますしハイインピーダンスもドライブできるのか?というのはありますね。

特にバランス接続は出力電力を上げてイヤホンやヘッドホンのドライブ能力を上げる方法としてはメリットがあるのではないかと思います。元々は電源電圧が3Vとか12Vとか高く取れないようなアンプにメリットのある方式でした。据え置きのようなピュアオーディオでは回路構成が2倍のデバイスが必要なので機器が高価(例えば2倍の価格)になりやすいデメリットがありました。でも、チップセットが出てきてコストも下がってきたのでしょうね。中国のオーディオメーカーも積極的に採用している方式ですし普及に一役買っているのでしょう。

FiiO KA3とPCをUSBで接続してデスクトップオーディオを構成してみました。イヤホンはsennheiser ie100pro(インピーダンス20Ω)です。

先回のお話ではFiiO KA3はインピーダンスの推奨範囲があり16~300Ωとなっていましたのでie100proはインピーダンス20Ωというのは推奨範囲です。推奨範囲といっても色々あってあまり狭く書いてしまうと適用するイヤホンやヘッドホンが限られてしまうので広く書いておこうか?という事もあると思います。スペックを見ると300Ω位まで良さそうなので150Ωとかはそれに対してマージンがあるので大丈夫そうです。

ie100proのように16Ωあたりのイヤホンは多いと思います。聴いた感じですがドライブ不足は感じませんでした。良く鳴ってくれると思います。USB DACはイヤホンか低いインピーダンスのヘッドホンがメインターゲットなのかなと思います。低音とかはドライブ力が顕著に出るところで低い周波数で歪み率が急に悪く鳴ったり左右の歪のバランスが変わったりとするのでこの辺おかしい場合は人間の耳でもあれ?鳴っていないな、おかしいな?・・・と分かるのではないかと思います。

次に聴いて見たのはsennheiser HD555 インピーダンスは50Ωです。

インピーダンスは50Ωという事ですがこれも思ったより良く鳴ってくれるという感じです。鳴りの良さに関してはフォロワーさんからもご指摘頂いたのですが音圧的には十分そうです。ただ、ヘッドホンというのはインピーダンスは50Ωでも別の問題があって振動板がイヤホンに比べて格段に重いと思いますので単純にドライブ能力が足りているとはこれだけでは言いにくいのかなと思います。振動板が重いのはやっかいな事で例えばイヤホンの面積の何十倍も大きくて重い振動板を動かすのはイヤホンとはだいぶ状況が異なってきます。ヘッドホンは音量を上げていくとどうしてもそういうイメージになります。今の所ですが。良いアンプがあればいいのでしょうね。そうなるとドライブ能力も余裕が欲しくなってきます。例えていうなら車のエンジンのようなイメージで同じ100馬力でもエンジンが500CCと2000CCというのでは加速の感覚や快適さや余裕などがだいぶ異なるような感じで考えていただければよいのではないかと思います。

FiiO KA3ですが最後はsennheiser HD660S のインピーダンス150Ωのヘッドホンで試聴してみます。ヘッドホンでもハイインピーダンスになるかもしれませんが150ΩであればFiiO KA3でも鳴らせそうな範囲です。

こちらはsennheiser HD660S インピーダンス150Ωです。鳴らせるかな?

sennheiser HD660Sでの試聴ですがバランス接続した状態で、これも思ったより鳴るなと思いました。以前ボリュームを上げていった時の『リニアリティーを聴く』というお話をしましたが音の基本的な出方がくずれず再生している感じがしました。しかしながら大音量にするともうちょっと鳴るのでは?と感じました。この辺はしょうがないのかなぁー。物理的に出力も足りていなさそうなので仕方がないと思いました。そういう訳で聴いている途中で気が付いたのですがヘッドホンで鳴らすときは音量が小さければ鳴りについてはそれなりに鳴るので使えそうという結論です。これは嬉しい誤算でした。

HD660Sのような小音量でも音楽のニュアンスを失わず鳴らしてくれるような実力を持ったヘッドホンであれば小音量で聴くことも全然ありで使えると思います。HD660Sは開放型なので音が駄々洩れですので小音量で聴くしかないような家の事情があるばあいはこのような聴き方もありかと思います。(例:今の私の家)

しかし、据え置きのDAC、アンプがあれば鳴りそうです。この辺は予算との兼ね合いになるのでしょうね。オーディオ沼は深い・・・。

今日はここまでにします。

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By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。