IE200の外箱と内箱の写真。いつもの箱ですIE200の外箱と内箱の写真。いつもの箱です

sennheiser ie200のレビュー総集編をまとめ記事にしました!
詳しくはこちら⇒https://audiocolumn.com/manga/1637/

前回はsennheiser インナーイヤホンie200さんのレビューpart1という事でファーストインプレッションなどお話ししました。今回はsennheiser ie200さんレビューのpart2でie100やie300とどの辺が違うのか少しづつ見ていきたいと思います。ie200といえばイヤーピースの装着位置で聞こえ方が開放的か密閉的か可変できるオープン/クローズモードがありますね。ie200は音の出方が軽やかに感じます。

一方、ie100proやie300は基本的に密閉型で耳にしっかりはまって空気が抜けないので遮音性は高くて音がしっかり出て低音が出る方向だと思います。開放的というのはその反対でどこかに空気が抜けるところがあって遮音性は低くなるのですが音がのびやかな感じになります。

ie200のイヤピを外した所です。黄色の円の所がスリットがあってその先に丸い穴が開口しています。これが空気の抜けを調整しているようです。

『ie200さん』うっ、秘密を知られてしまった!

ie200さん(オーディオ擬人化)

『ie300さん』く、くやしい!ie200さんにこんな新しいギミックが搭載されるなんて!これはもうie300S2でも出してもらうしかないわね!

『manotch』これは困ったぞ。写真を撮っているうちにie200とie300のイヤピがどちらがどちらか分からなくなってしまった。見た感じ同じなのでまぁいいかなぁ。

ie200はイヤピをハメていてもこれが少し効いているように思います。前回お話しした時に少し開放的な感じがあるといったのはここかなぁ。これくらいのわずかな開口でもスロートの部分の音の変化は大きいでしょうね。イヤピでふさがっていても少し抜けるのでは?と思いました。

スピーカーで試したことがあるのですがバスレフポートという穴が開いているスピーカーがあるのですがこれで低音の量とか調整できます。ふさぐと密閉式になって低音の下の方が伸びるのですがぬけが悪い感じになります。どちらが良いかは好みかなと思います。

こちらはie300のアップです。ie200のような開口やスリットはありません。イヤピの所まで行って初めて音圧が外側に出てきます。
左がie300で右側がie200のイヤピを外した拡大写真です。

ie300とie200は同じ筐体に見えましたけどやっぱり違う所もありますね。ie200の赤丸の部分の奥はすぐに何か細かい網目のスポンジのようなものでふさがれていますがie300はそれらしいものが見えないです。これは音の出方を制御するフィルターかな。スピーカーのサランネットのようなものかもしれませんね。

ie200が刺激音が少ない感じがするのはこの機構かもしれないと思いました。材質によっては特定の耳障りな周波数付近の音レベルを下げることが出来そうです。この辺はsennheiserのホームページに記載があるようです。

『ie200さん』うっ、またもや秘密を知られてしまいました。

『manotch』いいんじゃないの。生まれて与えられたものは才能と呼ばれるものだよ。ie200さんは才能があるんだよ!

『ie200さん』そ、そうですか。私、何か自信が出てきました!

ie200さんの拡大写真です。sennheiserのロゴは今回緑色っぽいカラーリングです。これは今後新モデルが出ると変わるんでしょうか。

それでは仕様を比較しながら見てみましょう。ie200とie300は周波数帯域が6Hz~20KHzと伸びているのと筐体のサイズが同じように見えることからベーシックな所はie300に近いのかなと思います。でも、工夫や味付けでずいぶんキャラクターが変わるものです。

仕様ie100proie200ie300
インピーダンス20Ω18Ω16Ω
周波数帯域20-18,000Hz6 Hz – 20,000 Hz6 Hz – 20,000 Hz
感度 (1 kHZ/ 1 Vrms)115dB119dB124 dB
JACK PLUG3.5mm3.5mm3.5mm
ケーブル着脱式着脱式着脱式
ケーブル長1.3M1.2M1.25M
全高調波歪(THD + N)< 0,1 % ( 1 kHz, 94 dB)< 0.08 % (1 kHz, 94 dB)< 0.08 % (1 kHz, 94 dB)
インプレッション明快で鳴りっぷり
が良い。
聴いていて疲れない。
刺激音が少ない。
低音が出る。高音に
色気がある。

面白いのはインピーダンスが少しづつ違いますね。オーディオですとモデルが違っていても部品を共用してコストダウンしたりしますがそうすると音的には同じになるんですよね。全部同じにするわけにはいかないので価格帯でここはいいパーツをおごったりしますが基本的な音は同じ傾向になります。

それでもie200やie300はそれぞれ異なるキャラクターに設計されているようです。見かけは同じようでも中身が違うのかなぁ。

『ie200さん』うっ、また秘密を知られてしまった!

『manotch』いいんじゃないの。キャラクターには設定が重要なんだよ。

『ie200さん』そ、そうなんでしょうか。

『ie300嬢』私・・・ie300さん⇒ie300嬢に変更されてる。

『ie100子』うわっ、なによie100子って、やめてよ!

携帯⇒FiiO KA3⇒ie200で聴いて見ます。

FiiO KA3はUSB DACですが割と穏やかにふわっとした鳴り方をしますので疲れにくく寝室に置いて寝るときに聴いています。それとie200の組み合わせですがこれはいいですねー。思った通り刺激音が少ないie200の良さが出るように思います。それからKA3も音場の広がりに関してはそれほど広い音場という感じではなかったのですがie200と組み合わせると自然な感じで広がる感じがでると思いました。抜け感があるからでしょうか。この辺は面白いと思いました。

FiiO KA3はコスト的にも手を出しやすいのか記事でも人気があります。

ie200は低音がモリモリ出るという感じではないのですが寝ながら聴いているとしっかり低い所から出る感じがあります。静かな所で聞くのに適しているかなと思いました。雑踏があるような処だと低音が聞こえにくくなるのでie200のようなタイプは物足りなく感じるかもしれません。

次に携帯⇒SHANLING UA2 USB DAC ⇒ie200で聴いて見ることにします。USB DACをメーカーを変えるとどうでしょう。聴いて見た感じですがUSB DACのカラーは出るのですがie200のカラーが勝って出てきます。SHANLING UA2はメリハリのあるボーカルで定位もピンポイント感があります。音場はKA3より出ますね。広がりとSN感のある感じがいいですね。こちらは起きていて音楽を聴く方に合っているかなと思います。それでもie200の刺激音の少ない感じと相まってクリアで聴き疲れしない感じです。それでいて低音はKA3に比べるとタイトで量感があります。ボーカルは近くて息遣いも良く感じられます。

人によってはこちらの方が良いと思う方も多いと思います。

SHANLING UA2ですが以前より値上がりしているかな。

■総括

今回は主にie200とie300の違いとUSB DACとの組み合わせでどのように聞こえるかインプレッションをお届けしました。ie200くらいの価格でしたら外に持ち運んでラフに使っても良いと思います。携帯とSHANLING UA2 USB DACの組み合わせで聞いたり、寝るときはFiiO KA3と組み合わせで聞いたりと割とオールマイティーに使える感じがあります。音が基本的に癖がないからだと思います。

『ie200さん』よ、良かった。これから何とかやっていけそうです。

『manotch』基本的に真面目に作られていて一見地味に感じるかもしれないけど、それは長く使えるという裏返しかもしれないよ。ロングセラーになってくれるといいなー。

今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。

sennheiser ie200のレビュー総集編をまとめ記事にしました!
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主要メーカー別リケーブル候補

5万円以内の予算で、IE200およびIE300に適合する主要なリケーブル候補を、ブランドごとに詳細に分析してみましたので参考にしてくださいね。04シリーズは所有していますが、ナチュラルでIE200の良さをそのまま引き出すような良さがあるように思います。※最近はIE200もロープライスでバーゲンする時があるのでケーブルの方が高いという説もありますが・・・。でもいいケーブルなので持っていて損はない一本だと思います。

onso(ひさご電材):実用性と音響バランスの追求

onsoブランドを展開するひさご電材は、国内自社工場での生産を背景に、極めて精度の高いケーブルを供給しているそうです。特に「04シリーズ」と「08シリーズ」は、ゼンハイザーIEシリーズとの適合性において最も信頼される選択肢の一つと考えられます。

onso 04シリーズ (iect_04)

「04シリーズ」は、導体に6N(純度99.9999%以上)の高純度銅と銀メッキ4N銅を組み合わせたハイブリッド仕様を採用 。この組み合わせにより、銅特有の厚みのある低域と、銀メッキによる華やかで開放感のある高域を両立させているとの事。

  • iect_04_bl4mr (4.4mm 5極 – MMCX): 2021年モデルとして再設計されたこの製品は、IE300やIE900の深いリセスに完全対応 。プラグハウジングには非磁性体のチタンを採用し、外部ノイズや人体からの電磁干渉を抑制する設計が施されているそうです。
  • 音質傾向: 濃密な中低域と、抜けの良い高域が特徴。特定の帯域を過度に強調せず、音楽ジャンルを問わず楽しめる汎用性があるそうです 。私の持っているタイプは2.5mmタイプなので最近の4.4mmに対応したケーブルも一本持っておきたいところです。しかしアレもコレも買いたいしなー(沼)

NOBUNAGA Labs:導体素材へのこだわりと多面的な展開

NOBUNAGA Labsは、素材の配合や編み込み構造に独自のノウハウを持つブランドで、ゼンハイザー専用モデルのラインナップが非常に充実しています。あと、専用ってことで安心感がありますね。

COMBINEシリーズ:雎鳩(Misago)と秧鶏(Kuina)

2024年7月に投入された「COMBINEシリーズ」は、銅銀合金(Copper-silver alloy)という新導体を採用している点が最大の特徴だそうです 。

  • 雎鳩 (Misago): 4.4mm 5極バランス接続に対応。8芯編み込み構造を採用し、1芯あたり133本の極細線を撚り合わせることで、導体抵抗を極限まで抑制 。
  • 音質傾向: 高純度無酸素銅の力強い低域と、銀の持つ明瞭な高域特性が融合。明確な音像定位と、余韻の美しい伸びやかな中高域を実現しているそうです 。IE300と組み合わせた場合、そのパワフルなサウンドに精緻な解像度が加わり、現代的なロックやポップスにおいて非常に高い満足度を提供するとの事 。IE300を所有していますが、低音もりもり、中高域は艶があって気持ちが良いですが、高域からの解像度は少し落ちる(逆に言うと聴きやすい)感がありますが、COMBINEシリーズではその辺が改善されるかな。

Advanceシリーズ:鶺鴒(Sekirei)と雲雀(Hibari)

よりコストパフォーマンスに優れた「Advanceシリーズ」では、錫メッキ無酸素銅を採用したモデルが展開されているとの事 。

  • 鶺鴒 (Sekirei): 4.4mm 5極バランス対応。中低域の厚みと、優れたセパレーション能力を特徴としているそうです 。
  • 音質評価: ボーカルの艶やかさや楽器の実体感を重視する設計となっているそうです 。IE200のような、やや低域が控えめなモデルに対して力強さを付加する用途に最適だそうです。ONSO04のリケーブルでやってみたのですが、バランス接続したところ低域が出てくるんですね。DACにもよるのですが、出力が上がるので駆動力アップという所が効いてるのかもしれません。

海外ブランドおよび高コストパフォーマンス・オプション

予算を抑えつつ、バランス接続のメリットを享受したいユーザーには、以下の選択肢があります。

  • Tripowin: Tripowin Zonie 16芯ケーブルなどは、一部のユーザー間で「コネクタ端のプラスチックリングを削る」などの改造を前提に使用されることもあったんですが、2024年現在は改造不要なゼンハイザー専用モデルも流通し始めているそうです 。改造だとちょっとハードル高いですもんね。Tripowin Zone16芯ケーブルは所有していますが、デザイン的にアミアミが良くてカッコいいです。割と太いケーブルなので取り回しがどうかと思ったのですが、意外と柔らかいです。音も細やかな感じです。

    まとめた表を載せておきます。リケーブルは楽しいですね。
ブランドシリーズ/モデル主な導体予算目安ターゲット機種
onso04シリーズ6N銅 + 銀メッキ4N銅2万円前後IE200/IE300
NOBUNAGA LabsCOMBINE (雎鳩)銅銀合金2万円前後IE300
NOBUNAGA LabsAdvance (鶺鴒)錫メッキOFC1.5万円前後IE200
Brise AudioNAOBI-LENAOBI線材4万円台IE300
ORBClear force PT4PC-Triple C2.5万円前後IE200
okcscZT8他銀メッキ/金メッキ1万円以下入門用

リケーブル養分が補給出来ました。ムフー。

By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。 開発経験DC~110GHz。