こんにちは!manotchです。今回は使っていなかったオーディオテクニカのヘッドホンアンプを引っ張り出してきましたのでSennheiser ie100 proと組み合わせて聴いて見たいと思います。どんなふうに音が変わるか楽しみですね。

audio-technica ヘッドホンアンプ AT-HA2 購入した経緯は忘れてしまった!

KORGの真空管ヘッドホンアップとの比較になりますが全体的に音はこちらのほうがしっかりなる感じです。低音も低いところからずっしり出る感じで重さも出ますね。これはなんでだろう、AC電源なので電源が安定しているかもしれません。KORGのはバッテリー単三が2本なのでその辺は非力でしょうから。

オーディオテクニカのAC電源ですが15V、300mA、10VAと記載があります。ちょっと計算が合わないですが10Wくらいはとれそうです。イヤホンをドライブするくらいなら全然余裕がありそうです。それにしてもオーディオテクニカさんは電源にしっかりおごっていますね。確か4000円か5000円くらいのアンプなのでコスパがいい感じです。(儲かるんでしょうか・・・)電源は音質に影響するので考えられているかもしれません。

音質ですがオーソドックスですが音量を上げるとちょっとサーというノイズが聞こえますね。気になります。それ以外は全体的にフラットでかっちりした感じです。この製品は筐体がアルミでしっかりしているので音に表れているかもしれません。

真空管ヘッドホンアンプに比べると音の伸びやかさや柔らかさは出にくいですがその代わりアタック音やシンセサイザーのシャープな感じはきれいに出る感じです。
それぞれの音の質感はそれなりという感じです。

ネジと六角ネジを取り外すと中の基板が簡単に取り出せる。メンテしやすいし改造もしやすそう(笑)

相当な期間眠っていたせいかボリュームを回すとざざざーという音がします。アナログボリュームなので接点が錆びてしまったようです。しまったなぁ。ぐるぐる何度か回してみましたが治りません。

ここからは中身の基板が取り出せたのでその時のインプレッションです。基板は茶色で紙フェノールのようです。最近ですとガラスエポキシ基板が主流というか紙フェノールが日本メーカーは撤退してしまったので入手性がどうなんだろと思いますが音質的には良かったように思います。でも残念ながら安っぽく見えてしまうんですよね。まあ、この製品は中身を見せて楽しむような設計ではないので良いと思いました。

ヘッドホンアンプ基板の裏面 パターン配線を追ってみる。

中身にはメーカーの設計思想が出ると思いますので参考までに少し回路を追ってみることにしました。オペアンプは2INパッケージでステレオ分が1個に入っていました。ディスクリートでやってくれると改造し甲斐があって嬉しいですがこの価格帯では難しいかもしれません。オペアンプはJRC2073Dと記載があります。KOAGの真空管ヘッドホンアンプもアンプ出力はオペアンプなのでヘッドホンアンプの主流の構成はオーディオ用のオペアンプをこのように使うかもしれませんね。

ie100proとの組み合わせですが少し聞いているうちにサーというノイズがあまり気にならなくなってきました。慣れもあるのでしょうか。音の違いを聴きながらあーここはいいなとか聴いていました。オーディオは価格もありますがそれぞれ全然ダメとかはあまりなく一長一短がありどの機器にも良いところがあると思います。

この価格帯でしたら激戦区でしょうからコスパもいいでしょうし音質の差も出やすいので楽しいと思います。携帯のオーディオにフォーカスしていますが楽しみ方としてはありかなと思います。あれこれ試しやすいですしね。

今日はここまでにします。

By manotch

■自己紹介 manotch まのっち ■職業 以前、オーディオメーカーで回路設計と音質チューニングにたずさわってきました。専門はオーディオ用パワーアンプ、AVアンプ、デジタルアンプ、スイッチング電源など。現在もエンジニアとして仕事をしています。