オーディオ機器を乾電池などのバッテリーで鳴らすとかなり良いのですが、いかんせん電池が無くなるという欠点がありました。そこでもう少し何とかならないかという事で購入したのがバッテリーケースです。えっ?また買ったの?というあなた。そうです。はい、こちら!
8個入り】単3電池ボックス 電池ケース 電池ホルダー 1.5V 単3電池用 1本 2本 3本 4本 2個ずつ リード線付き プラスチック製 いろいろ組み合わせて遊べそう!
■続・バッテリーケースを購入してみる
・・・というのは、先に購入した単三のバッテリーケースですが単三×8本で12Vになるのですがレギュレーションが良くないので1Vくらい落ちます。そのうえ単三なので余り電池の容量がないようです。2~3時間気持ちよく音楽を聴けていたのですが、その内音が出なくなり電池が切れてしまいました。これは興ざめ。(泣)バッテリーケースを単三1本用、とか少しづつ繋いで任意の電圧に変更できます。1本直列に電池を足して電圧を1.5Vくらい上げれば長く使えるかも。
電池イイよ。電池。
電池を8本直列から9本直列に増やしました。これで長く聴けるように・・・・。
同じだった!!
長く聴けると思いましたが、やはり電池容量が少ないようですぐに音が聞こえなくなってしまいました。真空管ヘッドホンアンプTUBE02Jの消費電流が0.2~0.3A程度はあるので消耗が早いようです。よく考えると当たり前か。ずーん。
『CA215さん』カーオーディオアンプの擬人化です。ちょっと命令口調が多い方です。
『CA215さん』アホね、manotch!それはそうと、ここまでの話が分かりにくくなってきたからいったんまとめて頂戴。!
『manotch』そうだなー、ただでさえ長いからなー。
さて、ひとしきり落ち込んだところでここまでの経緯を図にまとめてみます。記事には載せていないのですがあれこれやっているんですよね。その為、記事の方が追い付かなくなっています。電源沼楽しいー。今回の音の判定は、課題曲といくつかの曲を聴いて、より音が聞き取りやすく、SN感が良いと思った方を選択しています。
ただ、あれこれやっているので音が分からなくなる時があります。そういう時は元にいったん戻してみるのも手ですね。
この図の見方ですが、〇は結果が良かったもの、△は結果が可もなく不可もなく、×は結果が良くなかったものです。バッテリーの話は③のヘッドホンアンプの電源を8→9本にしたところの話です。これは残念ながら電池切れ問題があるので今回はやめることにしました。
そこで、FiiO K7の純正ACアダプターを③の真空管ヘッドホンアンプに接続して聴いて見たところまずまず良かったので今はこちらの電源で聴いています。
■実は上流ほどノイズ対策が効くのではないか?
元々は真空管ヘッドホンアンプのACアダプターのスイッチングノイズを減らすところから始まったのですがローノイズ電源であるiFi audio iPower ⅡはFiiO K7に接続するのが良さそうな感じに思います。④のLANの所ですがここは盲点でしたが以前はパソコン2台を使っていたためLANのハブがあったのですが今はノートパソコン1台なのでハブは必要ありません。
そこでハブを無くしてPLCからダイレクトにLANを接続して見ました。これはいいですねー。音がより自然で耳あたりが良くなってきました。LANのハブもACアダプターを使っていました。これもスイッチング電源のようですので無くすことによりノイズが減ったのだと思われます。なんか、上流程ノイズ対策が効くような気がしてきました。予想ですが。
アンプなどの増幅系を設計するときは初段のアンプを最もローノイズにするのが、トータルノイズを減らすという理屈があります。ここはデジタル系なのでアナログ系とは違うのですが、何となくつじつまが合うような気もしますね。
LANのハブです。これがあるのを忘れていました。
■ノイズ対策はノイズを発生するものを取り去るのが基本
ここでノイズ対策の基本を思い出しました。ノイズを発生するものを取り去るのが最もよい・・・です。
えっ?今頃?と思われたあなた。通ですね。
とは言え、それが出来れば苦労はしない!という事が殆どですが今回のようなLANハブを取り去る件は出来るのでしたら一度やってみることをお勧めします。
ノイズが発生している機器にフィルターを入れるのは確かに効果があります。しかし、音的には元のノイズ源のノイズを小さくするのが良いです。その上で最低限のノイズ対策をするというのが音的には最もよいと考えています。
ヨーロッパなどノイズ規格が厳しい地域ではオーディオ機器を売る場合、一般品よりノイズを測定したうえで規格を通すように更にノイズ対策を追加する場合があります。それでせっかくの音質が下がってしまう事が多々あったと記憶しています。その為、出来るだけノイズを減らしたうえでちょっとノイズ対策をする必要があるわけですね。えーっ、そんなこと個人ではできない。と思われるかもしれませんがその辺は国内もノイズ規格がありますし、ある程度メーカーは対策していると思いますのでそこまで気にしなくても良いのではないかと思います。
■余談 LTSpiceを使ったノイズ対策
ノイズ対策は目に見えないので出来ればオシロやスペアナ、アンテナなどで測定してノイズを数値化して目に見えるようにしたいところですが何分、お金もかかります。そこでフリーソフトのLTSpiceを使ってノイズ対策できないかと思いましたのでちょっとご紹介します。これからこの道でやっていこうと思っている方。最近はシミュレーションが進歩しているのでこういった方法でもある程度再現がとれそうだったらノイズ対策が出来るかもしれません。スイッチング周波数が1MHzくらいだったら使えるような気もしますがどうなんでしょうね。
この図はLTSpiceからスイッチングICの回路を入れて出力電圧の波形とFFT解析(周波数成分)をしてみたところです。ノイズ対策は例えば回路図の緑丸の箇所の定数を変更するという手があります。フィルターを強化しても良いし、低ノイズな部品に入れ替えるという手もありますね。
この辺やっていると業務をしている気分になるから深入りしないでおこう・・・。(汗)
今日はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました。
電源沼は続くよどこまでもー。
フィルタータイプのノイズ対策です。
課題曲の星街すいせいさんです。音のシャワーという感じ。
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【後日談】それぞれやったことの詳細は、オーディオの電源を強化しようのpart1~part9のいずれかに書きましたのでそれぞれのページを参考にして見て下さい。一応下記にリンクを貼っておきますね。
ACアダプターから発生するスイッチングノイズに気が付いたことから物語がスタートします。
FiiO K7やその他、ACアダプターから発生するスイッチングノイズをオシロで見てみました。また、対策としてシンプルなノイズフィルターを作成して効果を確認しました。まさかのあの人物もヒアリングをしてくれました。
シンプルな電源に入れるノイズフィルターの定数を変更して音の変化を確認しました。また、市販の電源に入れるノイズフィルターも試しています。
市販の電源に入れるノイズフィルターの使いこなしや音のインプレッションなどを書きました。電源沼楽しー。
ノイズが小さいリニア方式のACアダプターを試して見ました。また、スイッチングノイズをAMラジオで受信して音を聴いてみる実験を行いました。(動画あり)
超ローノイズのACアダプターというiFiさんの電源を試して見ました。音のインプレッションや電源ノイズの波形観測など行っています。
電源ラインの強化という事で電源タップをオーディオグレードに変えてみました。音のインプレッションや一般的な電源タップとの比較で内部を分解して構造を比較をしてみました。
究極の低ノイズ電源といえばバッテリーですね。乾電池によるバッテリー電源の音のインプレッションやLANハブからくるスイッチング電源のノイズを取るとどうなったかなど記事にしました。
今までのオーディオの電源を強化してみようpart1~part8までの総括になります。